今朝の毎日新聞、「時代の風」に元総務相の増田寛也氏の新しい社会人へ

と題する寄稿記事を読んだ。国家公務員合同初任研修で700人に講話をし

たとある。今年の採用者の3分の1が女性であるが、現状は層が薄く、女性

の採用数を半数に増やすべきであり、10年続ければ、男性優位の象徴だっ

た官界の景色は大きく変化し。「働き方改革」など必要な改革から逃げられ

なくなろう。



人口減少問題」については、日本の諸制度は急激な人口減少に耐えられる

ようには設計されていない。今後大幅な見直しが必要だが、過去の経験や勘

は不要、データに基づきこれからの減少時代を冷静に見つめた新たな制度設

計が必要となる。長時間労働の是正や男性の家事・育児への参画などいわゆ

る「働き方改革」が遅れると、仕事と家庭の両立が困難となり、出生率の低

下につながることがわかっている。さらに、非正規雇用などの賃金格差など

の問題も解決しなければならない。これらはまさに行政の喫緊の課題である。



 故後藤田正晴の言葉を引用して、「皆さん方は幹部の候補生なんだから、

特に申し上げておきたいのは、下の者との人間関係を大事にしないといけま

せんよということ」「自分より上の者というのは目玉の数が少ない。・・・

下の者は、たくさんの目で上を見ているわけです。部下の目をごまかすのは

絶対にできないということなんです」「部下から信頼を受けるということ、

これは、私は、何よりも肝心なことではないかと思うわけであります」と。

難しい場面でいつも逃げたり、上司にへつらったりしてばかりいる人間には、

部下は誰もついていかないし、信頼もしない。組織を任される人間はこのこ

とを常に心に留めておかなければならない。

人間の能力にそう大きな差があるわけではない。最後は、使命感、意思の力

をどこまで持ち続けるかにかかっている。新しく歩みだした若者の健闘を祈

りたい。と増田氏は結んでいる。


 
旧来の価値観からの脱却が求められいる時代の変化である。過去の成功体験

が通用するような時代は終わっている。新しい「人間を基軸」とする価値観

が必要とされているのではないだろうか。過去に経験のない「少子高齢社会

に直面している。経済が低迷し、税収が不足している中で、医療介護、福祉、

年金問題、保育の問題、若者の非正規雇用の問題、貧困問題など社会問題が

山積している。「経済格差」が拡大している。多国籍企業や、富裕層が

タックスヘイブン」(租税回避地)を利用して税金の「節税」を行ってい

たことを裏付ける「パナマ文書」が流出したことが大きな話題になり、

その実態が暴露されている。税金逃れをしている人間が、政治や経済のリー

ダーをしていることこそがおかしいのだ。リーダーは自己利益を優先しては

ならない。「社会の利益」に貢献するのがリーダーである。新しく社会へ

歩みだした若者の中から「社会のために」働くリーダーが排出されることを

望んでる。人間の基軸となるキーワードは「情熱」と「信頼」に尽きると、

私は考えている。