「ボウリングの世界」を思い出した。一昨日W君と1年ぶりにボウリングをし

た。昨日のブログで書いたことだが、御殿場で7時半の約束となった。

5分前に駐車場に着いた。彼もほぼ同時に着いた。時間のタイミングをぴった

りだった。休憩スペースで30分程近況を話し合った。W君は、想像通りの忙

しさだった。彼には英語の授業のことを聞きたかった。話しを聞いて理解がで

きたが、私の「想定内」だった。ともかく部活動で休みがないと言っていた。

ベテランが多い高校では、1年目は運動部を担当させられる。2年目がどうな

るかだ。文化部の顧問につきたいと言っている。よくわかる。



 フロントへ行った時に、支配人を呼ぶようにスタッフに言った。支配人の

W君がすぐに来た。「お久しぶりです」と向こうから挨拶した。私も

「久しぶりだね」と答えた。ボウリング場の経営者が変わったが、スタッフは

残れたという。岩波も同じと聞いた。柿田川のスタッフは首を切られたことに

なる。ひどいものだ。前日の通告だったようだ。



 以前のボウリング仲間を見かけたので、声をかけた。「お久しぶりです」と

言っていたが、お互いに同じ思いである。彼は岩波でNBFの責任者だった。

彼とは、浜松や静岡へ一緒に試合に出かけた。「あの頃は楽しかったですね」

と言っていた。もうほぼ20年が経過している。Time and tide wait for no man.

(歳月人を待たず) Time fly.だ。



 ボウリングの「基本」とは何か。「助走」つまり歩き方と正しい「フォーム」

だ。4歩助走と5歩助走があるが、初心者には「4歩助走」の方がお勧めだ。

女子プロでも4歩助走にしている人もいるくらいだ。バランスがとりやすい。

そもそも片手で重いボールを持って歩くのだからバランスをとることが難しい。

投げ方は、「振り子の原理」になる。力を抜いて、振り上げた手をそのまま重

力に従って降ろす感覚で、投げる感覚とは違う。「ころがす」との感覚が正し

い。最初は「縦回転」のストレートが基本となる。ボウリング場にあるボール

は「ハウスボール」と呼び、曲げるように投げることはできないし、曲がらな

い。無理に曲げようとすると、正しいフォームが身につかない。何事も同じで

あるが、上辺だけを見てはいけないということだ。「基本の原理」を知ること

が大切だ。ストレートをきちんと投げられれば、「マイボール」にすればいい。

同じ投げ方でボールは曲がるようにできている。自然にボールは曲がっていく

ものなのだ。曲げようとしなくても、横の回転がついていれば、オイルが切れ

たところから曲がり始める。ここまでくれば「基本」は卒業する。「基礎」は反復

練習である。「継続は力」である。

 私は見よう見真似の「自己流」だったので、大部回り道をした。私の人生と

同じだ。すべて物事の習得には「基礎・基本」が肝要なのだ。最初はそのこと

がわからない。それを教えるのが「指導者」の役割なのだ。「教師」も同じで

ある。このことがわかっていない人があまりにも多いのが現実であると私は思

っている。



 W君を久しぶりにコーチした。板目にして何枚を使ったらいいのかというこ

とになった。40枚の板目がある。5枚ごとに「スパット」と呼ぶ三角の目印があ

る。ボウリングはピンを見ながら投げるのではない。ポケット(右投げなら、

1番ピンと3番ピンの間)を狙う。そのためには、どの位置に立って、どのス

パットを通すかの話しになる。その上で、板目の枚数となる。この話しは競技

のボウラーにしかわからない。(私のハンドルネームは、囲碁(go)から、

gobowlerとなっている)レーンが「速い」とか「遅い」という言葉をよく使う。

それはオイル状態によって決まるので、オイルの有無を言っている言葉なのだ。

レジャー」として、みんなで騒ぎながらプレーする楽しみ方もある。それは

それでいい。競技のボウリングをする人を「アマボウラー」と呼び、「プロボ

ウラー」と区別している。本質的には、「趣味」か「仕事」かの違いである。

アマのトップとプロの差はないのが「ボウリング」の世界だ。プロボウラーは

賞金では食べていけない。ボウリング場に所属して、スタッフの一人として働

かないとやっていけない。プロチャレンジやボウリング教室(ゲーム料金のみ)

で教えることが主な仕事だ。数人の女子プロとよく話したので知っている。

男子プロも知っている。一昨日はK女子プロと会った。「先生、お久しぶりです」

と言ってくる。彼女のプロチャレンジの後に、私がW君をコーチしているのを

見ていた。そのことに気が付いたので、彼女と話しをした。

「W君のボールの回転の質がいいでしょ」と私が言うと、「そうですね。いい

横回転していますね」と言葉が帰って来た。W君は、もともとは力任せでスピ

ードボールを投げていて、「縦回転」で曲がらなかったのだ。その頃から教え

たのだが、なかなか直らなかった。ある時に、「曲がる」ようになった。

彼だけではなく私も喜んだことをよく記憶している。「コツ」さえ掴めば自信

がついてくる。急激に伸びるものだ。この原理はすべてのスポーツに当てはま

ることだ。



Kプロ、私は、名前でTちゃんと呼ぶ。約20年前から知っている。彼女が結

婚した相手は、ボウリング仲間だ。静岡県最大の大会「SBS杯」で優勝した

ことのある選手だ。私は、ある大きな大会の予選会で、その彼に勝って1位で

通過した。運が良くてたまたまであるが。県大会は発熱で辞退した残念な思い

出がある。

KプロとW君と3人でボウリング談議となった。12時近くなったので やめ

たが、時間があればいくらでも話しができる。TちゃんはW君が練習すれば、

トップクラスのアマになれると言ったが、私もそう思っている。

板目の枚数や、オイルコンディションの読み方、ボールの選び方等の話しをし

ていた。W君は話しを聞いていた。私が補足したりした。プロの教え方にまで

私が言及した。Tちゃんは遠慮がちに教えるタイプで、二人が知るMプロは

自分のやっていることを教える。しかしその「技術」はプロでも難しい話しだ。

そのことをTちゃんに言ったら、私にもできないと言っているくらいのレベル

の話しだ。Mプロの気持ちはわかるが無理なことだ。基本を身につけて、基本が

できた上での話だが、ボウリングは「オイルとの戦い」との認識が競技のボウリ

ングで、そのレベルで競うのが「アマボウラー」と見るのが私の見方だ。

公式試合のアベレージで言うと180点以上となる。そのアベレージがないと

200点を超えることは難しい。「女子プロ」になる基準は190点なのだ。

「男子プロ」が200点である。4日間で36ゲームトータルのアベレージである。

プロでも300点のパーフェクトを出した後で、160点から170点のスコアは

ざらである。それが「ボウリング」というものだ。ボウリングは誰でもできるが、

実は奥が深いのだ。それがわかるまでボウリングを私はしたということだ。

この「ボウリングの世界」も実におもしろい。