A:「念仏」及び」禅宗」について語ってきたが、釈尊は、法華経を説く前は、

部分観」を説いたが、全体の教え、言い換えると「教えの本」を解き明か

してはいない。爾前(にぜん)つまり、法華経以前には、真実を解き明かして

いないと明言している。念仏や禅宗の教えでは成仏つまり「絶対的幸福」には

成れない。絶対的幸福とは、「相対的幸福」に対する言葉である。一般に

一般に「幸福」と言われている概念は、この「相対的幸福」を言っている。

比較の基準となるものを人間の外側に求めているのが普通の人間である。

資本主義化では、「富」つまり財力が幸福の規準になっており、利益の追求が

人間の幸福につながると信じているのだ。富や名誉や名声は、失えばなくなる

ものである。ありていに言えば、墓まで持っていくことはできない。対して、

絶対的幸福」とはなくなることのない幸福とも言えると思う。人間の「心の境涯

にその本質があると私は考えている。「境涯の高低」こそ大事であると思う。

境涯の最高値が「」であると言える。人間にはその最高値に達する力を具えている

と釈尊は「法華経」で説くのである。これが私の理解である。

ここにこそ、仏教と一神教(ユダヤ教・キリスト教・イスラーム)との違いの

本質があると私は考える。

B:釈尊は、法華経を説く時に、高僧の弟子に向かって「これから説く教えは、

お前たちには理解できないから、説けない」とも語っている。十大弟子、

智慧第一の舎利弗が、是非説いてくださいと懇願する。

B:釈尊は、これから説く法門は、「諸佛智慧。甚深無量。難解難入。」仏の

知恵は非常に深く無量であり、理解が難しくて入ることはできないことを高弟

に告げる。

A:この法門に入るためには、「」でしか入ることはできない。法華経は、

釈尊の説くことを信じなければわからないと舎利弗に告げる。この「」に

信仰の本質」がある。釈尊は「法華経」こそがこの世に出現した「目的」と

明確に断言している。「」は学問では理解できない。つまり論理では理解で

きないほど難しい法門であると明言している。この法華経を真に理解できる学者

はいないと言える。

B:これほど難解な法門を、もちろん私が説明できるわけがない。「法華経入門」

をベースにして、「法華経の基礎」の理解をしていきたいと思う。

A:「妙法蓮華経並開結」(創価学会版)を経典として手元に置いている。

序に、法華経は「諸経の」であり、「大いなる希望の経典」である。

法華経は、万人の生命に具わる「仏性」を徹底的に洞察し、その「仏性」を

万人の成仏を実現していくことを願う仏意と如来行が明示された経典である。

B:「仏性」とは、全ての生命に具わる、普遍的にして根源的な「希望の源泉」

である。この仏の力が全ての人に具わっていると説いているのです。

人間の持つ「可能性」は無限大であるということです。ひらたく言うと、

すべての人間は「絶対的幸福」になれる性質が具わっている。幸せになれない

人は誰一人いない。「万人の幸福」の方途を明かしているということです。

A:人間の創造力がコンピューターを作り出した。そのコンピューターの知能

つまりAI(Artificial Intelligence)が人間に迫ってきている時代です。

まさに人間が創り出したものが、ここまで進化しているのです。人間の力は、

大変なことだと思います。近いうちにコンピューターに「人間の在り方」を問わ

れるような気がしています。人工知能を通して「人間の英知」とは何かを問われ

ることなると、私は思えてなりません。

B:人間はあらゆる分野で素晴らしい成果をあげてきましたし、あげています。

人間の持つ「能力の高さ」を証明しています。人類は、宇宙に「生命」が生まれた謎の

研究を進めています。将来「生命」誕生の秘密がわかる可能性があります。

宇宙と人間の関係はとても興味深いテーマです。仏教では、人間を「小宇宙」と

説いています。私たち人間の生命が「小宇宙」の存在ということになるのです。

すごいことです。宇宙の解明と共に人間の心の解明が進んでいくと私は思ってい

ます。釈尊の言葉が、少しずつ証明されていくと私は考えています。

小宇宙」イコール「大宇宙」ということです。これが仏教の原理です。

A:「法華三部経」の流れがあります。開経 (まえがき)ー 法華経 ー 結経(結び)

開経である無量義経は、「無量義とは一法より生ず」と説かれています。

無量義」とは今まで説いて全ての釈尊の教えのことです。「」とは法華経のこ

とです。「四十余年には未だに真実を顕さず」と示されます。今まで説いて経には、

無量の義を生ずる根源である「一法」を顕していないことを釈尊自ら明確にしたの

です。法華経は8巻28品で構成されています。前半の1から14までを「迹門

(しゃくもん)、後半の15から28までを「本門」(ほんもん)と言います。

迹門とは、歴史上の釈迦(迹仏)が三乗が方便で、「一乗」が真実であることを説

いた部分。(広辞苑)本門とは、釈尊の成仏が「久遠の昔」であることを明らかに

する。(広辞苑)

1巻  1 序品(じょほん)
     
    2 方便品(ほうべんぼん)

2巻  3 譬喩品(ひゆほん)

    4 信解品(しんげほん)

3巻  5 薬草喩品(やくそうゆほん)

    6 授記品(じゅきほん)

    7 化城喩品(けじょうゆほん)

4巻  8 五百弟子受記品(ごひゃくでしじゅきほん)

    9 授学無学人記品(じゅがくむがくにんきほん)

   10 法師品(ほっしほん)

   11 見宝塔品(けんほうとうぼん)

5巻 12 提婆達多品(だいばだったほん)

   13 勧持品(かんじほん)

   14 安楽行品(あんらくぎょうほん)

   15 従地涌出品(じゅうじゆじつぽん)

6巻 16 如来寿量品(にょらいじゅりょうぼん)

   17 分別功徳品(ふんべつくどくほん)

   18 随喜功徳品(ずいきくどくほん)

   19 法師功徳品(ほっしくどくほん)

7巻 20 常不軽菩薩品(じょうふきょうぼさつほん)

   21 如来神力品(にょらいじんりきほん)

   22 嘱累品(ぞくるいほん)

   23 薬王菩薩本事品(やくおうぼさつほんじほん)

   24 妙音菩薩品(みょうおんぼさつほん)

8巻 25 観世音菩薩普門品(かんぜおんぼさつふもんほん)

   26 陀羅尼品(だらにほん)

   27 妙荘厳王本事品(みょうそうごんのうほんじほん)
  
   28 普賢菩薩勧発品(ふげんぼさつかんぱつぽん)