NHK杯囲碁、準々決勝、黒番・河野臨九段VS白番・井山裕太6冠。

河野臨九段(35)は、日本棋院東京本院所属で小林光一九段門下。

早くから将来を嘱望されていたが、2005年には山下敬吾天元を降して

初挑戦で天元のタイトルを奪取、以降いずれも山下九段の挑戦を退けて3

連覇を達成した。2014年、第39期名人戦リーグを6勝2敗の成績で

終え、プレーオフで山下敬吾九段を降して挑戦権を獲得。初登場となった

七番勝負では、井山裕太名人に4-2で敗れ、タイトル奪取は成らなかっ

た。平成四天王(山下敬吾、張栩、羽根直樹、高尾紳路)プラス河野臨と

呼ばれる実力派一流棋士である。

井山裕太6冠(26)は、日本棋院関西総本部所属で、石井邦夫九段門下。

平成9年(小学2年)、10年(小学3年)に全国少年少女囲碁大会で優勝。

その時にTV中継された井山少年の顔を記憶している。その面影が残ってい

る。囲碁に無関心な私の妻さえ覚えているくらいだ。その記憶が応援する

理由になっている。15歳10ヶ月でNHK杯出場は最年少記録である。

2007年、棋聖戦リーグ入り(17歳10ヶ月)、名人戦リー入り

(18歳5ヶ月)した。ともに史上最年少記録になっている。2008年、

名人戦挑戦者になり、八段昇段。2009年、本因坊戦リーグ入り

(20歳2ヶ月で最年少記録)、第34期名人戦で張栩名人を4-1で

破りタイトル奪取。20歳4ヶ月・史上最年少名人となる。名人獲得によ

り九段昇段・史上最年少九段。2013年、史上初の6冠を達成し、七大

タイトルグランドスラムとなった。2014年、王座、天元を失い4冠に

なったが、2015年、村川大介王座、高尾紳路天元を破り6冠に復帰し

た。24連勝(歴代2位の記録)したが、NHK杯戦で敗れて連勝が

ストップした。この対局が今日放送された。NHK杯戦では優勝がなく、

準優勝が2回(2009年、2012年、結城聡九段が優勝者)が最高で、

囲碁界の七不思議と言われている。今日の碁を解説した羽根直樹九段(39)

は、「振り替わりの判断力の戦いの勝負」と言っている。珍しいほど大きな

地を取り合う戦いで、コウ争いの勝負となったが、237手で河野臨九段の

中押し勝ちとなった。井山裕太6冠は、棋聖戦4連覇まで残り1勝、伊田篤史

十段(21)への挑戦者になっている。棋聖防衛を果たし、十段奪取すれば、

史上初の7冠完全制覇となる。私を含め囲碁ファンが期待している。