今朝、友のEさんからメールが来た。囲碁ソフト「アルファ碁」が互先でプロ

棋士に5戦全勝、グーグルが開発したと。「囲碁もとうとうここまできました。」

とコメントしていた。検索によると、米グーグル社が1月27日(米国時間)に

明らかにしたものだ。

 AI(人工知能)ソフトは、チェスや将棋ではプロ棋士に肩を並べたが、複雑

性に富む囲碁は、プロのレベルに達するのは難しいと考えられてきたが、今回の

発表で覆された。

 今春「13路盤」でのプロ出場の囲碁大会にコンピューターが参加するとの

ことだ。囲碁ソフト(日本)が石田芳夫九段に4子の置き碁で勝ったことから、

高尾紳路九段は、アマの6~7段の棋力との判断で、プロのレベルまでは相当

時間がかかるとの見方だった。高尾九段も驚いていることだろう。

 「アルファ碁」が対局したのは、中国出身のフランスのプロ棋士ファン・フィ

二段で、「19路盤」でのハンディのない互先だった。昨年10月に非公開で行

われたとのこと。また、「ZEN」(日本)など五つの市販ソフトとも対戦し、

495戦中494勝を収めるまで上達させたと。3月にはソウルで、世界最強の

棋士の一人であるイ・セドル九段(韓国)との対戦を計画していると。

 初手から終局までの可能な着手数は、チェスが10の120乗、将棋が10の

220乗、囲碁はチェスのグーゴル倍(10の100乗倍)とされ、宇宙の原子の

数よりも多いとされている。更に、最も難しいとされる局面を評価する力が問われる。

 開発されたAIは、従来の最も確率が高いものを選び出す計算手法「モンテカルロ

法」を改良し、「ディープラーニング(深層学習)」と呼ばれる過去の対戦データや

経験を自ら学習するプログラムを導入。さらにニューラルネットワーク(人の指し手

の57%の確率での予測まで可能へと向上)同士で対戦を繰り返すことでスキルアッ

プし、盤上の碁石の配置を評価し、今後の展開でも最も有利な手を効率的に読めるよ

うになったという。

 コンピューター将棋・囲碁が専門の伊藤毅志・電気通信大助教(認知科学)は、

「囲碁の局面評価はコンピューターには難しいと思っていたが、自らの学習によって

精度の良い予測が可能となった。人間の棋士が持つ「大局観」に近いものを得たとも

言える。数ヶ月でさらに学習するだろうから、トップ棋士とも好勝負するかもしれな

い。」と話している。

 囲碁ソフトがここまできているとは、驚き以外の何ものでもないというのが、私の

率直な感想だ。トップ棋士がコンピューターに負けるとは思ってはいないが。