碁の勉強で、一流棋士の解説を理解することは実に難しい。受け手の棋力に
よる違いが際立つと実感する。
昭和の最強棋士・呉清源九段の研究による解説があまりにも高度でとてもつい
ていけない。「一流棋士の碁でも、一手か二手、満足でない手があれば、直ちに
相手にとがめられてひどい目にあう。だから高手の碁を研究するのは、すばらし
い勉強法」と書いている。しかし、下の棋力の者にはわからない。一つ一つの局
面で、最善の手を考えているのが、最強棋士なのだろう。平成の囲碁界では、
井山裕太6冠(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖)が最強棋士であること
に異論はないだろう。
棋譜を保存した黒番一力遼七段VS白番高尾紳路九段の総譜で、309手で白
1目半勝ちとなったが、解説者の小松英樹九段は「コウは何が起こるか分からな
いものです」と振り返った。局後検討で一力は一手に悔やんだ。その一手でコウ
味を消しておけば黒が簡明に勝っていた。数日後、一力の研究で最終的な敗着の
一手が判明した。コウダテの一手の手順の違いを指摘し、その後”もし実践と同
じヨセの手順なら”黒の半目勝ちになると。
一流棋士のレベルでは、一手のミスや手順の前後で勝負の流れが変わるものな
のだ。私には理解が全く及ばない。コウは難しいと常々思っている。アマの上手
は、コウに持ち込んで下手を困らせて勝つ手段を取ることが多い。同レベルでも
コウの価値判断は難しく、勝敗を左右する。特に、隅の死活や、大石の死活に関わ
るコウは怖い。それでなくても死活の判断ミスをするのが私の碁のレベルだ。
アマは生活がかっているわけではないのに、勝ち負けにこだわる。負けると悔しい
との気持ちが強いからだ。アマは無理な手を打ってでも相手の石を捕りだがる傾向
が強いことは確かだ。無理な手を打たれてもとがめることがなかなかできない。
自分から無理な手を打って失敗することが多い。この程度の私のレベルでは、プロ
の碁の勉強が実戦で役立つことはほとんどないのが事実だが。
今の関心は、14日に始った第40期棋聖戦七番勝負の行方にある。井山裕太
棋聖(26)VS山下敬吾九段(37)。3年連続の挑戦者だ。40期から新制度
のリーグ方式に変わった。S優勝者・S2位・A・B・Cリーグの優勝者による
パラマストーナメント(ステップラダー)で、挑戦者決定戦は、変則三番勝負、
S優勝者に1勝のアドバンテージがある。S優勝者の山下九段が挑戦者になった。
今村俊哉九段は、「初戦が勝負、激戦必至」と。井山裕太・7冠制覇へと最初の
関門だ。棋聖の防衛を果たし、十段(余正麒七段と挑戦者決定戦が決定)を奪還し、
囲碁界史上初の”夢の”7大タイトル独占を期待している。
よる違いが際立つと実感する。
昭和の最強棋士・呉清源九段の研究による解説があまりにも高度でとてもつい
ていけない。「一流棋士の碁でも、一手か二手、満足でない手があれば、直ちに
相手にとがめられてひどい目にあう。だから高手の碁を研究するのは、すばらし
い勉強法」と書いている。しかし、下の棋力の者にはわからない。一つ一つの局
面で、最善の手を考えているのが、最強棋士なのだろう。平成の囲碁界では、
井山裕太6冠(棋聖・名人・本因坊・王座・天元・碁聖)が最強棋士であること
に異論はないだろう。
棋譜を保存した黒番一力遼七段VS白番高尾紳路九段の総譜で、309手で白
1目半勝ちとなったが、解説者の小松英樹九段は「コウは何が起こるか分からな
いものです」と振り返った。局後検討で一力は一手に悔やんだ。その一手でコウ
味を消しておけば黒が簡明に勝っていた。数日後、一力の研究で最終的な敗着の
一手が判明した。コウダテの一手の手順の違いを指摘し、その後”もし実践と同
じヨセの手順なら”黒の半目勝ちになると。
一流棋士のレベルでは、一手のミスや手順の前後で勝負の流れが変わるものな
のだ。私には理解が全く及ばない。コウは難しいと常々思っている。アマの上手
は、コウに持ち込んで下手を困らせて勝つ手段を取ることが多い。同レベルでも
コウの価値判断は難しく、勝敗を左右する。特に、隅の死活や、大石の死活に関わ
るコウは怖い。それでなくても死活の判断ミスをするのが私の碁のレベルだ。
アマは生活がかっているわけではないのに、勝ち負けにこだわる。負けると悔しい
との気持ちが強いからだ。アマは無理な手を打ってでも相手の石を捕りだがる傾向
が強いことは確かだ。無理な手を打たれてもとがめることがなかなかできない。
自分から無理な手を打って失敗することが多い。この程度の私のレベルでは、プロ
の碁の勉強が実戦で役立つことはほとんどないのが事実だが。
今の関心は、14日に始った第40期棋聖戦七番勝負の行方にある。井山裕太
棋聖(26)VS山下敬吾九段(37)。3年連続の挑戦者だ。40期から新制度
のリーグ方式に変わった。S優勝者・S2位・A・B・Cリーグの優勝者による
パラマストーナメント(ステップラダー)で、挑戦者決定戦は、変則三番勝負、
S優勝者に1勝のアドバンテージがある。S優勝者の山下九段が挑戦者になった。
今村俊哉九段は、「初戦が勝負、激戦必至」と。井山裕太・7冠制覇へと最初の
関門だ。棋聖の防衛を果たし、十段(余正麒七段と挑戦者決定戦が決定)を奪還し、
囲碁界史上初の”夢の”7大タイトル独占を期待している。