最近「囲碁クエスト」のことを知った。9路や13路で行われるネット碁である。

タブレットでも可能で、短時間でゲームができるとのメリットだ。プロ棋士の中に

もはまっている人がいるようだ。時間つぶしにやってみたが、面白いと言う。

9路は初心者に教える手段と理解していたが、新しい発想が必要なようだ。

最初から戦いになり、死活ヨミが大事になると。私も数ゲームやってみたが、

どうもなじめない。私の判断に間違いがあるのかわからないが、「あなたの負け」

の判定に疑問を抱く。私よりも棋力が上の友は、9路の碁も楽しんでいるようだが。

 来春「13路盤」でのプロ出場の囲碁大会にコンピューターが参加するとのこ

とだ。ソフトの性能が向上している。高尾伸路九段は、アマの6~7段の棋力

(高レベル)があるとの判断だ。コンピューターがどのくらい戦えるのか注目

している。

 近年のプロの世界でも、考え方が変わってきて、昔の定石にはとらわれない

序盤から「戦いの碁」へと変化している。世界トップの中国、韓国の碁をネット

で情報を入手して研究している影響が強いようだ。勝負の世界は結果が全てで、

勝つことが至上となる。井山裕太6冠は、昨年失ったタイトル、王座と天元を

奪還した。7冠制覇への期待が高まる。連勝は24でストップしたが。

 私の碁は相変わらずだ。連勝もするが、連敗がひどい。10連敗もすると、

気分がよくない。勝ちゲームを自分の1手のミスで負けると連敗する傾向が

強く、気持ちの切り換えがうまくできない。ほぼ同ランクの相手としか打って

いないが、同ランクでも力の差がある。

「碁は戦略」によると、碁の上達法は、1、ヨミの訓練 2、の学習の

二つだと。碁の本質は、石と石の戦い。戦いには、ヨミも必要。手筋も大事。

けれでも一番大切なことは、戦う前の作戦、どこで戦うかを決めること。

成り行きで戦ってはいけないと書いてあるが、頭では理解できるが、なかなか

冷静に対処できないのが常である。強い場所と弱い場所の判断をしないまま

戦いに入り、死活の問題になる。石は取りにいくと取れないものだが、結果

として大石が取れたり、取られたりすることがよくある。「厚みの活用」が

大事だと解説されているが、「厚み」の判断が難しい。はっきりと生きてい

る石はわかりやすいが、周囲の状況が変化すると「薄み」にもなる。碁は石の

強弱が常に変化する。要の石も状況でカス石にもなる。要は働き次第と

いうことになる。石を取りに行くとダメが詰まって攻め合いなることが多い。

攻め合いは死活の問題である。プロは対処の仕方を心得ている。結局は

ヨミが大事になる。アマは「取ろう取ろうは取られの元」との格言が現実となる。

私は、何度も同じミスを繰り返している。学習能力の欠如だ。攻めることに目を

奪われて守ることを忘れてしまい、自分で苦しい戦いの状況を作ってしまうこと

も多い。攻守のバランスが大事であることは理解しているが、攻め方やしのぎ方

が下手で、冷静さを欠くのが私の碁と言えるだろう。結局は棋力の問題であるが、

プロのレベルでも、1局の碁を「冷静」に打ち続けることは難しいものだが。

人間は感情の動物であるが故に。感情のないコンピューターがどこまで進化する

のかは興味深い。