22日、プロ野球ドラフト会議が行われた。プロ志望選手にとっては、運命

の日となるだろう。選手はプロを夢見ても、指名されなければなれない。

この制度が導入(1965年)されたのは私の世代からだ。巨人から1位指名

を受けたのが堀内恒夫氏(67歳)だ。甲府商業高校の出身で、甲子園出場経

験はない。高卒新人で開幕から13連勝し、シーズン16勝で新人王を獲得し

たことが記憶に残っている。V9(1965-1973)に貢献したエースの

代表投手と言える。この間のMVPの獲得はON以外では堀内投手だけだ。

 今年のドラフトで高校生の注目選手は、高橋純平(県立岐阜商)、小笠原

慎之助(東海大相模)投手、平沢大河(仙台育英)内野手、オコエ瑠偉

(関東第一)外野手の4人である。

 高橋純平投手は、3球団が1位指名しソフトバンクが交渉権を獲得した。

高校屈指の右腕と言われ、150キロを超えるスピードが魅力である。変化球

はこれからの課題になるだろう。即戦力になるかどうかはわからないが、将来

性のある楽しみな投手との印象だ。

 小笠原慎之助投手は、高橋純平投手の外れ1位で中日が交渉権を獲得した。

夏の甲子園優勝投手で高校生ナンバーワン左腕の評価が高い。150キロを超

えるスピードが持ち味であるが、理想的な投球ホームで完成度が高い投手との

印象を受ける。

 平沢大河内野手は、2球団から指名され、千葉ロッテが交渉権を獲得した。

打撃に魅力のある選手だ。野村克也氏は「天性のバッティングで、欠点がないの

が欠点だ」と評している。伊東監督は即戦力として使いたいとまで言っている。

 オコエ瑠偉外野手は、平沢大河選手の外れ1位で楽天が交渉権を獲得した。

この選手の魅力は、走力と守備範囲の広さにあり、瞬時の判断力に優れている。

視力が2.4で人間の限界とのことだ。身体能力が実に高い。プロに対応できる

打撃力がつけば、大成する可能性を秘めている。

これらの4選手は、プロの一流選手になる素質に恵まれているだけに、これから

の活躍を期待しながら注目していきたい。

 今年のドラフト指名選手は116人で、ドラフトの順位に関係なく同じスタート

ラインに立ったのだ。1軍で活躍して本当のプロと言える。1軍出場枠は28人

でベンチ入りは25人である。支配下選手は70人以内になっている。この中で

1軍の試合に出るチャンスを得る選手は40人前後であろう。熾烈な競争の世界

である。1軍の試合に出られないまま、毎年多くの選手が去っていくのが現実と

言える。最近発覚した巨人の3選手の野球賭博問題は大きな波紋を起こしている。

絶対にあってはならないことを自覚してほしい。応援してくれるファンを大切に

するプロ選手になってもらいたい。