19日、原辰徳監督(57歳)の今季限りでの退任が発表された。会見での

表情は、すがすがしいと私は感じた。背負ってきた責任の重さから解放された

のだろう。勝負の世界に生きる人にしかわからないことだ。「長嶋さんの後に

監督をすることが何にも代え難い、大きなプレッシャーだった。」と、通算

12年で終える心境を「完全燃焼できたと思う。多少、肩の荷が下りた」と語

った。巨人フアンの一人として、「本当にお疲れさまでした。」と伝えたい。

親会社の読売には違和感を抱いている私だが、プロ野球即巨人の時代は変化し

たことは明らかだ。長嶋茂雄、王貞治選手に憧れた過去から60年近い歳月が

流れる。少年の頃、この二人の選手に憧れを抱いたが、以降有名人(スポーツ

選手・俳優・芸能人)に憧れたことはない。

 監督退任は球団からの解任ではなく、辞意による退任であることは、後任監督

が決まっていない状況での発表であることが物語っている。原監督が在位12年

で残したリーグ優勝7度(2度の3連覇を含む)、日本一3度の実績は素晴らし

いものだ。原選手引退(37歳)の時に、「夢の続きがある」との言葉は印象深

い。「選手と同じくらいコーチ、監督をやれて、夢を全うできたことに満足して

いる。」と語った。素直な気持ちだと感じる。自ら「潮時」と捉え、「新陳代謝」

の必要を感じ、「新しい監督に渡すことが正しいと思った」と。進退を自分で判

断できることも素晴らしいことだと思う。それができるだけの実績を残したから

である。次期監督は誰になるのかわからないが、「衰退期」にあるチームの指揮

を取ることは並大抵の苦労ではないだろう。「常勝」を義務付けられたチーム

であるだけに。私個人としては、江川卓氏の監督を希望しているが、新監督に

誰がなるのかを注目している。