先週1本のスラックスを買った。秋の新作のカジュアルなものだ。折柄の

ストライプでチャコールグレー系のタイプと言える。それに合わせて、シャ

ツも。私の好むコーディネートだ。似たようなシャツを昨年も買っているが。

好みの色や柄は変わらないものだ。衣料品や小物を買うのを楽しみにしてい

たが、退職してからは、その楽しみがなくなっている。毎日が日曜日の生活

になると、外出着の必要がなくなった。過去に買った衣服が余っている。

その衣服の処分をするように妻に言われているが、片付けきれないでいる。

先日襟に黄ばみのあるワイシャツを10枚ほど処分した程度だ。ズボンは

サイズが合わなくなったものを処分した。私の世代はスラックスというより

もズボンとの言葉のほうがしっくりする。ジャケットに対してスラックス

を使い、その組み合わせをジャケ・スラと呼び、スーツと区別しているのが

私である。40代になってからはジャケ・スラがメインになり、スーツを

着ることはあまりなくなった。スーツをよく着ていた頃は、ネクタイが欠か

せなかった。ネクタイを選んで買うのが好きだった。買ったネクタイの本数

はどのくらいあっただろう。以前に半分以上は処分したが、まだ相当数が残

っている。礼服は別として、5月に母校に行った時が、ジャケ・スラにネク

タイの服装だった。スーツにネクタイの服装は、退職時が最後になっている。

定年後はネクタイをすることはなかった。アスコットタイをすることはあっ

たが、ノーネクタイが普通になっていた。

私は、昔から服装へのこだわりを持っていた。教員に成り自分で得た給与で

買ったのがスーツだった。当時は既製服が少なかったので、オーダーメイド

だった。初任給では買えない値段だった。私の初任給は3万6900円と記憶

している。ボーナス併用払い方式だった。私の服装へのこだわりは、オシャレ

好きに起因しているが、教員社会のやぼったいイメージを嫌っていたとも言え

る。カラーのワイシャツを取り入れた最初だったと思う。生徒から「先生は

先生に見えない」とずっと言われてきた。私自身一般的な教員に見られること

を好んではいなかったことも確かだ。白無地のワイシャツは礼服用のものしか

持っていない。今ではワイシャツも必要なくなっている。ネクタイとワイシャ

ツのコーディネートを楽しんでいた頃が懐かしい。私は、元来流行には関心を

示さないタイプなので、トレンドには流されないが、影響は受けていた。既製

品の流れは避けられないものだ。最近では、メディアの世界でもノーネクタイ

が目立つようになり、ポロシャツだけではなく、カジュアルシャツも短くなり、

シャツを出して着るファッションが一般的になっている。私の好みではないが。

頭髪や服装は他人へ与える印象が強いとの考え方は変わっていない。服装での

自己表現も自由であるが、年齢に関係なくオシャレを楽しむセンスは失いたく

ないとは思っている。