高校球児にとっての夢の舞台が甲子園である。春の選抜以上に夏の甲子園に懸ける思い

は強い。

 私は、1970年(昭和45年)に静岡県の教員として赴任して以来、静岡の地方予選

大会から全国大会を見てきた。夏の甲子園へ出場することがどんなに難しいことかを。

長年の間、春の大会優勝校(第1シード校)は、夏の大会で優勝できないとのジンクス

が言われ続けてきた。今年の代表校の静岡高校は、昨年の秋から県内での公式試合を無敗

で甲子園出場を果たした。選抜大会では、1978年(昭和53年)の浜松商業高校、

2007年(平成19年)の常葉菊川高校が全国優勝を果たした。1978年の浜松商業

高校は、夏の大会予選で敗退し全国大会出場を果たせなかった。2007年の常葉菊川高校

は、春、夏連続出場し、平成初の静岡県勢ベスト4であった。この時のエースが田中健二郎

投手(横浜DeNA)である。2008年に、2年連続出場し、準優勝を果たした。夏の2年連続

出場は、2009年、2010年の常葉橘高校と2014年、2015年の静岡高校である。

静岡高校は、静岡県初の3季連続出場で活躍が期待されたが、初戦の東海大甲府に7対8で

惜敗した。初戦突破を期待していたのだが。

 昨日でベスト4が決まった。春選抜優勝の敦賀氣比は2回戦で敗退した。私が注目してい

る東海大相模と九州国際大附属に快勝の早稲田実業が残っている。早稲田実業の清宮選手が

評判通りの活躍をしている。とても1年生の選手とは思えない打撃力である。昨日の東海大

相模と花咲徳栄の試合に象徴される僅差の好ゲームが多いとの印象を受けている。東海大相模

が苦しい試合展開の8回の裏に同点に追いついた時に、Wエースと言われる先発の吉田投手の

涙が実に印象的である。責任の重さから流れた涙であろう。リリーフの小笠原投手の好投も

素晴らしい。逆転勝ちにつなげた投球と言える。厳しい試合をサヨナラ勝ちした。

他の2校は、興南を破った関東一高と秋田商に勝った仙台育英だ。関東一高のオコエ選手の

守備と決勝ホームランが印象に残る。明日の仙台育英VS早稲田実業、東海大相模VS関東一の

準決勝の好試合が期待される。私は、早稲田実業VS東海大相模の決勝戦を期待している。

ともかく、残り3試合、汗にまみれて大声援に答える熱戦を期待する。記憶に残る好試合を

してほしい。