S:英語の仮定法とは何ですか。
T:事実ではないことか, 事実になりそうにないことを仮定して言うことだ。
S:ポイントは何ですか。
T:英語では, 事実も仮定も動詞( V )の形で表す。その動詞( V )の形を時制と言う。
時制と時間の関係が一致しない時に, 間違えやすい。仮定法は時間と動詞( V )の形
が一致しない。
S:具体的に説明してくれませんか。
T:動詞( V )の形から言うと, 仮定法は, 仮定法過去と仮定法過去完了の2つだけだ。
仮定法過去は現在の事実の反対の仮定及び, 将来事実になりそうにない仮定を言う。
仮定法過去完了は過去の事実の反対のことを仮定して言う。
S:例文で説明して下さい
T:① 誰もが「鳥のように飛べればいいのに」と思ったことがあるだろう。事実は、
鳥のように飛ぶことはできない。(We cannot fly like a bird.)そのことに対して,
I wish we could fly like a bird. これが英語の仮定法の表現だ。
②「もし私が鳥ならば, あなたのところへ飛んで行くのに」これは現在の気持ちを表すラブ・メッセージだね。If I were a bird, I would fly to you. 動詞( V )の形に注目してほしい。2種類の過去形が使われているね。両方とも仮定法過去と呼ぶよ。
これが仮定法過去の基本形です。
③「昨日, 彼女に会っていたらなあ」    [実現できなかった願望表現]
I wish I had seen her yesterday.
「昨日、彼女に会えなかったのは残念です」[過去の事実の表現]
   I am sorry I didn't see her yesterday.=It is a pity that I didn't see her ...
④「昨日、彼女に会えたら、うれしかったのに」
  If I had seen her yesterday, I would have been happy.
ここにも2種類の過去完了形がある。これが仮定法過去完了の基本形です。
S:仮定法の基本形はわかりました。英語では, 現在から未来の仮定に過去形, 過去の仮定に過去完了形を使うのですね。実際の時間と動詞の形が一致しないので, 間違えやすいですね。別の例文をあげて下さい
T:⑤「彼は何でも知っているかのように話す」こういう人がいるね。
He speaks as if he knew everything.
⑥「彼女はまるで幽霊でも見たかのような顔をしていた」ということもあるね。
  She looked as if she had seen a ghost.
S:未来の場合の例文を示して下さい。
T:二つの例をあげてみよう。文法では、仮定法未来と呼んでいるものだ。
①「万一私が死んだら, 家族はどうするだろうか」こんな思いは年を取るにつれて
でてくるけれど。What would (will) my family do, if I should die?
 ②「仮に太陽が西から昇るようなことがあっても, 私の決心は変わらない」と自分
  の決心の強さを言うこともあるね。
If the sun were to rise in the west, I would not change my mind.
S:動詞( V )の形は過去形ですね。
T:if S should (do)の場合の主節は, 仮定法の形をとらないこともあるけどね。
S:if 節を使わない仮定法の条件を表す例を示して下さい。
T:「Aがなければ(Aがなかったら)」には公式的な表現がある。
 ①「あなたの助けがなければ, 私は成功しないでしょう」
  a) Without your help, I would not succeed.
b) But for your help, I would not succeed.
c) If it were not for your help, I would not succeed.
d)Were it not for your help, I would not succeed. <倒置>
②「あなたの助けがなければ, 私は成功しなかったでしょう」
a) Without your help, I would not have succeeded.
b) But for your help, I would not have succeeded.
c) If it had not been for your help, I would not have succeeded.
d) Had it not been for your help, I would not have succeeded. <倒置>
S:主語に仮定法の条件を含ませる表現もありますね。
T:そのとおりです。例を示そう。
 ③「賢い人ならそんなことはしないだろう」
    A wise person would not do such a thing.
 ④「賢い人ならそんなことはしなかっただろう」
   A wise person would not have done such a thing.
S:不定詞で仮定法の条件を表せますね。
T:その例を示そう。彼女のように英語が話せるといいね。
 ⑤「彼女が英語を話すのを聞けば, あなたは彼女をアメリカ人と間違えるかもしれない」
To hear her speak English, you might take her for an American.
= If you heard her speak English, you might take her for an American.
S:ifの省略について教えて下さい。
T:文章表現で, ifの省略による倒置があるね。受験には必要だね。
 ⑥「私が君の立場なら, そうしないだろう」
If I were in your place, I would not do so.
= Were I in your place, I would not do so.
⑦「私が君の立場なら, そうしなかっただろう」
  If I had been in your place, I would not have done do.
= Had I been in your place, I would not have done do.
S:仮定法で最も注意すべきことは何ですか。
T:助動詞の過去形の後に, 原形(do)がくるか, 完了形(have done)がくるか, の区別
がポイントになると思うよ。わかってくれたかな。
S:わかりました。
T:動詞( V )の形を見て, 事実か仮定かを判断してほしい。時間を表す副詞にも
 注意するように。