あなたのバレンタインエピソード教えて！
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色っぽい話は無いですねぇ。
欲しがっている人が居る時は普通に買って普通に渡す。
チョコが作りたい時は作ってそこら辺に居る人に渡す。
大人になってからはそんな感じです。
そもそも大人はそんなに他人からチョコ欲しがりませんよね。
チョコの遣り取りで日常が華やぐのは本来十代の学生時代の事で、大人になってのそれには思い出のワクワクをトレースする以外あまり意味が無いように思うのです。
バレンタインが流行り始めた頃、私は小学校低学年でした。
はっきりバレンタインに買ってくださいと言わんばかりのハートチョコレートが美味しかったので、バレンタインってわるくないなくらいに受け止めていました。
それが年を追って大きなイベントになっていく過程は小売店舗のディスプレイ規模の拡大と、それを伝えるメディアのこれを押さえておけば間違いないノリと、何より学年と共に上がっていく同級生女子の熱量で感じていました。
好きな男子にチョコを渡す。
そのミッションをどう遂行するか。手渡しか、投函か、人づてか。
そこがこのイベントの最大の醍醐味であり個性の見せ所だと思うのです。
しかし、5年生のバレンタインに我がクラスの女子は、その悩ましい問題を解決する一つの方法を編み出しました。
前年まで各々が個人の裁量で渡していたチョコを、学校の休み時間に教室から男子を追い出してその間に女子が好きな男子の机にチョコをツッコむと言う、みんなで渡せば恥ずかしくない”方式と言う合理的且つ恥ずかしくはないかもしれないけれど恥じらいの無い手段を採用するに至りました。
楽しかったけれど愛の告白要素はもちろん皆無。
そして小学校はお菓子の持ち込み、もちろん禁止です。
翌日には担任の知る事となり、このニュースタイルのバレンタインイベントはこの一回限りで終了したのでした。