さて、まさかのオープンエンドを迎えるかと思われた
北ドイツの旅行記ですが、
今回で完結させます。
ここまでの歩みについては
をご参照くださいませ。
9月20日
ハノーファー発のベルリン日帰り旅行の翌日、
朝一で小西先生ご夫妻をお迎えに上がり、
Yorkさんが世界一おいしいラテマキアートが飲めると主張するカフェで朝食。
確かに北ドイツでかなり本格的なイタリアンスタイルでやや驚き。
この日の午前はハノーファーから車で30分ほど離れた
ヒルデスハイムという町の聖ミカエル教会へ。
この町は中世初期からの重要な宗教都市で、
この町の中心の教会はドイツ内のロマネスク様式の教会で
最古レベル(教会成立以来1000年くらい)なのだとか。
教会自体は第2次世界大戦時の空襲を受け、
内装は近年復元されたようなのですが、
戦時中も別の場所で保管され何を逃れた天井画が
ドイツの美術史上非常に重要なものらしいです。
ただ、かなり高い場所にあるので、よくわかりませんでいたが。。。
(写真も撮ったんですけど、ボケててここに載せるにも載せられないのです。)
外装も修復工事中で写真を撮ってもしょうがない状態だったので、
この程度でご勘弁を。
でも初期のロマネスクらしく、
プランがまだ整理されてなくて、
小ざっぱりとしながら不思議な複層性のある空間が非常に面白かった。
こちら、鐘楼の見上げ。
このような矩形断面の鐘楼はこのとき初めて見たのですが、
リブのつくるリズムが軽快ながら重厚で、
思わず黙ってしまうほど静謐な雰囲気でした。
もっと時代の下った教会では
「2階」があるはずのところを
この教会では2層分の高さを1層分の空間にしていて、
空間の大きさをより感じる造り。
じっくり教会の空間を味わった後、
ハノーファーの町へ戻り、杉村香奈さんと再度合流。
戦時中、雇用の創出のため
公共事業として造られた人工湖のマッシュ湖の畔の
Pier 51というレストランで昼食。
今後ハノーファーで昼食をとる機会のある方!
このレストラン非常にお勧めです。
ロケーション、雰囲気、料理と総合的に非常に満足しました。
(たまには有用な情報も載せないととも思うわけです。
まあハノーファーに今後用事のある方がどれだけいるかもわからないが。。。)
昼食後はハノーファーの新市庁舎の展望台へ。
こちら新市庁舎(とはいっても100年ほど前の建物)のホール内観↓
超豪華。
展望台に上がるには、
世界でも珍しいらしい曲線状のラインを描いて上下するエレベーターに乗ります。
こちらがそのレール(?)↓
昇降機内から必死に見上げて取った写真です。
曲面上を上下するので、
当然床が上がっていくにつれて傾斜していきます。
搭乗者の感覚としてはただただ床がどんどん傾くのしか感じないのですが、
それはそれで新しい経験でした。
地上100メートルの展望台からの景色↓
これが例の人口湖マッシュ湖
こちら反対の市街地側。
人口50万人くらいの、高さはないけと水平に広く広がった町です。
ただ市の面積の半分以上が緑地だそう。
戦争時には大規模な空襲を受け、壊滅的な被害を受けたそうです。
しばらく展望台で遊んだ後、
空襲後、当時の様子の再現した旧市街区域でお茶をして、
惜しみつつもチューリッヒへ帰るために空港へ移動、
1時間ちょっとのフライトの後無事スイスへ帰国。
4泊5日のものすごく充実した旅行でした。
大満足。
ただ、ベルリンでもその他の場所でも
見逃したものたくさんあるんで、
そのうち必ずまた行きます。
というわけでようやく北ドイツ旅行記完結。
長かった!