起承転結は分かりにくい! | 恵比寿で働く編集長のBLOG

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アミューズメント業界をフィールドとするビジネス誌の編集者です

「この人は結局、何が言いたいんだろう?」と考えながら話を聞き続けるって、けっこうエネルギーを要しますよね。

逆に言えば、言いたいこと(結論)がハッキリしてると、理解しやすい。

早稲田高校の「情報科」の授業では、文章を「起承転結」という伝統的な書き方のひな型を使わずに、結論を先にズバリを書くよう教えているそうです。

結論を明確にしてからその理由を述べていく型を、この授業の中では「4段論法」と呼んでいるそうです。

(1)結論をズバリ言う
(2)反論を想定する
(3)理由を3つ挙げる
(4)結論を繰り返す



起承転結はそもそも漢詩の表現方法で、論理ではなく情緒を表現するための型です。結論が最後に置かれているため、話がそこまでたどりつかないことがあります。
しかも、日本人は結論をぼかす表現文化があるので、(話が結論まで達していたとしても)受け手はいつまでも結論がわからないということが起こります。
それに、このように文章や議論の枠組みを意識することで、自分が伝えたい話を組み立てやすくなります。


この4段論法に限らず、文章や議論の枠組み・骨格を意識することには、相手の話を理解しようとするときにも有効です。なぜかというと、文章や議論の枠組み・骨格を意識するということは、相手がいま喋っていることが、「結論」なのか「結論を支持するための理由・根拠」なのかを識別しようとすることに他ならないからです。


文章の構造、書き方については過去にも書きました。関心のある方は下記のエントリをご覧ください。

■思考プロセスと文章の構造について
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11370854340.html

■文章の構造
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11854119804.html

■子どもの素晴らしいプレゼン
http://ameblo.jp/go-tnk/entry-11855536877.html