観たら苦しくなることがわかっているのに。
「青の炎」
そこにいたのは10年前、撮影当時はまだ10代のにの。
ロードレーサーに乗って日に焼けた少年の顔。
半袖シャツから出ている腕も浅黒く焼けている。
観終わって、いや、観ている途中からも苦しくてたまらない。
TV誌でにのの瞳に焼かれたからだろうか。
映画を観ていてもにのの瞳から目が離せない。
やっぱり、この人は、すごい。
ここ数か月、観たいと思っていて、ようやくレンタル。
何度目?
映画館には結局行かなかったけど、レンタルが始まってまもなく借りたのは覚えてる。
数年前に嵐ファンになってからもまた借りた。
そして今回かな。
ストーリーと映像に胸が苦しかった。
にのの演技に圧倒されて苦しかった。
苦しくなることがわかっていて自分から観ることはほとんどないんだけど。
どうしてもまたこの時の演技がみたくてたまらなくなってたの。
2003年3月の公開。
まだそんなもんだったんだ。
「青の炎」が蜷川幸雄作品として映画化される時、ジャニーズのグループの子が主演というキャスティングを聞いて、
「誰が? …あ、この子ならいいや。」と思ったんだ。
てことはその時すでに二宮くんのことをなんとなくわかっていたのか?私。
それともその時に二宮くんを知って、いいや、と思ったのか。
どっちかまでは覚えてない。
ただ、「この子ならいいや。」と思ったことははっきり覚えてる。
それでおそらく数か月後、レンタルで見て、二宮和也って役者のことが忘れられなくなったんだと思う。
その後TVドラマで二宮くんの名前が出ているものは見るようになっていたから。
今回。
にのの目をずっと見ていた。
目が、その瞳が語る気持ち。その表情。
やっぱり、苦しくなった。
でもたぶんストーリーのせいだけじゃない。
この人の目が、好きで好きでたまらない。
この夏のスペシャルドラマも、来年公開のプラチナデータも、待ち遠しい。