私、無精者なので、花の世話をこまめにするのも結構たいへんという理由からここ数年花は植えていません。
が、植えてなくても勝手に生えてくる植物には寛大でウエルカム。
そういう植物は世話をしなくても強いものが多いんですよね。
ツルウメモドキはうちのプランターで勝手に生えてきた植物のうちのひとつです。
たぶん鳥が実を食べて、種を落としていったものが芽生えたのでしょう。
初めは何者かわからず、生えてきたものを小さな鉢に移して成長を楽しんでいました。
葉っぱやその枝の様子から調べてツルウメモドキであることがわかりました。
お花の材料に使われたりもするようですね。
ツルとつくだけあってつる性の植物。初夏あたりにぐんぐんとその枝を伸ばします。
伸びたつるは初めは緑色ですがだんだん色を変えて茶色い枝となっていきます。
育て始めてから、いや、我が家に勝手に根付いてから数年間は花が咲いても実のひとつもならなかったのですが、ここ4~5年はちゃんと冬になったら可愛い実をつけてくれています。
外の殻が3裂して、中の濃いオレンジ色の種の部分が見えています。
こちらは殻が閉じています。
これは雨上がりに撮ったもの。まだ濡れています。
雨から中の種の部分を守ろうとしているようです。
こういった種子は、鳥などに食べられて別の場所に運んでもらって、中の堅い種の部分を排泄してもらうことでまた発芽につながります。雨の日は鳥たちの活動も抑えられるし、中の種が痛んだり落ちたりすることを防ぐために殻が閉じるんだと思います。
お花もそうですね。
花粉を運んでくれる虫や蝶がやってこない雨の日には痛まないようにちゃんと花びらを閉じています。
植物ってうまくできているな~って思うことのひとつでもあります。
他に勝手に生えてきたものはヒイラギとマツ。
こちらはどちらも特徴のある葉の形をしているのですぐにわかりました。
自分で種埋めてないし植えてないし~(笑)
いわゆる「雑草」、草ではなく木になるものが生えてくると、鳥の落としものと結びつけてしまいます。
もちろん、他の生き物がいるところではネズミやリス、タヌキ、いろんな動物のたすけを借りて植物の生きる場所が広がってるんですけどね。
自分の住んでる町の中でもそういった自然の営みやつながりを感じられることがうれしいです。