「日本のワカモノってダメだよね」
というトピックで、NHKの番組が入っていました。
受信料を強制しておきながら、日本の若者をボロ叩きにするという、とても国益にもなりそうにない事業をやるつもりですか。
NHKが以前にもまして世俗化したのは大いに結構です(僕も普段NHKは見ますから)が、最近飛んでるベクトルがおかしいと思うんですが・・・。
まぁ、純粋な批判精神で更正を期待してこういった番組を作るのならいいのですけど、この手の番組は結局「ワカモノ批判するオレカッコイイ」という、ジジババどもの傷の舐めあい、まぁ言ってみればいい年こいてマスターベーションバンザイな進行になるのが目に見えてますから、あえてこういう言い方をするわけです。
そしてまた、この番組もその例外ではなかったようです。
「日本の若者」である自分がまずこの小馬鹿にしたタイトルに腹が立ったのは勿論のことですが、その内容も唖然とするものでした。
「日本のワカモノ」批判を銘打っておきながら、その内容は「日本の男性」に対する批判に終始しているのです。
しかも、そのほぼ全てを恋愛観において語っているという点。
「恋愛に積極的でないから、日本の若い男性はダメだ」などという、何とも頭がお花畑な論理で日本の若者をコケ下ろしにしようとしてるわけです。
で、「外人が日本の若者にキツいダメ出し」とか言って、紹介してくる外人はどいつもこいつも自称大学生のDQNみたいな奴だし。
どうせ見た感じ、高い金にモノを言わせてFラン私大に留学した親ボンボンのくせ頭スッカスカのアホばっかでしょう。
まぁアレです、親にわざわざ留学費用払わせてDQNになってるクサレ外人の方がよっぽど「ダメ」だろっつー話です。
親にケツ拭いてもらってる分際で何偉そうに日本の若者批判してんだと。
そういうのは自分がもっとまともになって説得力のある人間になってから言って欲しいものです。
まぁそういうDQNの言い分をホイホイ取り上げてあたかも一般論であるかのように報道する今のテレビも大概ですがね。
で、バカがそれを信じ込む。そら日本全体がアホになるわ。
近年日本全体がアホになってきてるのは、間違いなくテレビが最大の戦犯です。
あと、「最近の若者は」「ゆとりは」とか言って自分より下の人間を叩いて自分のアイデンティティを保とうとする大人のつまらんエゴイズムにも由来します。
具体的な解決策もなくただ「自分の若い頃はこうだった」という観念を押し付けて自分の優越性を是が非でも認めさせようとする強固な態度は、とても建設的ではなく、ただひたすら若者の芽を摘むだけになるでしょう。
さて、この前の「オチ製造機としてのテレビ」という記事でも話ましたが、テレビ自体がお笑い志向になりすぎていて、結果的に味気のないもになってしまっています。
また、不景気の煽りもあって、安価な芸人しかゲストに呼ばれない。
俳優などが来るとすれば、番宣のみ。
しかもここぞと言わんばかりに無理矢理宣伝してくる。
CMの時間も長い。
「宣伝のためのテレビ番組」にすっかり成り果ててしまっている。
昔に比べて、「心から楽しみにしてる番組」が少なくなった、あるいは一つも無いような人は、結構多いんじゃないでしょうか。
要するに、いい加減飽きたんですよ。
ゼンマイ仕掛けの番組など、心の底では誰も欲していない。
バカ大国日本は、すべて、テレビが作り上げた虚像に過ぎないのです。