伊藤和夫先生に学ぶ | Bein' aware of wisdom

Bein' aware of wisdom

高認取って大学受験した人のブログ

最近、英語が少しスランプ気味です。
なぜか英文に目を通しても意味が頭に入ってこない。難しい文章ばかり読んでるからでしょうか?

さて、僕は今まで英語長文の参考書を何冊かやってきましたが、ここへ来て初めて伊藤和夫先生の著書「英文解釈教室」を手にとることを決意しました。

伊藤先生は、日本の戦後の英語教育のパイオニアということで、僕が尊敬して止まない人物の一人です。
現在の英文法軽視の風潮には受け入れられない伊藤先生の学習法ではありますが、今でも根強い人気を博してもいるのです。

・・・しかしながら、元々伊藤和夫先生の著書には出会わずに大学受験をするつもりでいたのもまた事実です。
尊敬しておきながら、著書はまだ1冊も出会ったことがない。
でも、逆に言えば、様々な所で見たり聞いたりする伊藤先生の英語にかける熱意は、それだけで僕の琴線に触れるのには十分でした。

しかし、何でいままで手に取らなかったかははっきりとは分かりません。
(文章が細切れで、設問が施されていないのが嫌だったからかもしれません。)


で、「やっておきたい長文1000」も終了して、もうやることといえば過去問演習ぐらいのものになってしまいました。
でも、入試まで何ヶ月もあるのに、それをたった数年分の過去問に費やすのはどうかと思ったので、とりあえず何かをやろうということに。

で、書店に行って「フロイト思想を読む(NHK出版)」という本を買ったついでに、伊藤先生の本も買うことにしました。
(最初は無謀ながら、原文のままの英語の本を購入して自力で訳して見ようかと思ったんですが、さすがに書店に英語の哲学書は置いてませんでした^^;)



で、この伊藤先生の「英文解釈教室」をやってるんですが、スランプなこともあって、英文自体が難しく感じます。


My
father, from a view of the expense of a college education, which having so large a family he could not well afford, and the mean living which many so educated were afterwards able to obtain, altered his first intention about my education.



これなんか、今まで出会った英文の中でベスト3に入るぐらい、訳出するのには難しい文章ですよ。
(訳出するのに手も足もでなかったのは、この文章が久々のことでした。)

訳が見たい方は、ネットで検索すれば多分出てくるのでご覧下さいw


解説なんかも、難しい文法説明などが沢山出てくるので、多分英語アレルギーな人は絶対無理な参考書で
しょうね^^;
(僕みたいな英語オタクだと、逆にこういうコッテリした解説がたまらんのですw)

伊藤先生の解説は、真面目な英語学習者を引きつける何かがあります。
今の方法論からすれば、この伊藤先生の手法はあまりに古風であると一笑に付されるかもしれないですが、古風だから悪いということは必ずしもないでしょう。
それに、入試の文章は何年も前の英文や、もっと言えば昔の伝記などから出題されることもあるぐらいです。
古い文章に当たっていくのは、決して悪いことではないと僕は思います。


また、ところどころにまざる渋いジョークも味があっていいです。

英語のyouに一々「あなた」と訳をつけることについて、

英語のyouは1行の中に2,3回出ても別にくどくはないが、「あなた・・・あなた・・・あなた」式の日本語は、流行歌だけにとどめてもらいたい。


などと皮肉を入れています(笑)


まぁ、とりあえず伊藤先生の本を読んで、英語のスランプ(軽症ですが)が改善されればな~と思います。