森博嗣二作目。
(ただ、正確にはこれが処女作で、「すべてがFになる」は事実上4作目だったらしい。)
結構前に読んだんですが、最近記事に載せる話題が渋滞しているためか、結構感想を述べるのは後になりました。
えーやっぱり面白かったですね。
まぁ一作目「すべてがFになる」がものすごい衝撃作でしたので、それに比べれば若干見劣りはするのかな、という意見はちらほらあるようですが、僕はこの作品も十分楽しめました。
なんかこの作品見てると「あーやっぱ理系の方が面白いのかな~」とか思っちゃったり・・・。
まぁでも、文系に進むと決めた以上は、仕方のないことですけどね。
(事実、化学や物理に関しては素養も教養もないですからね。)
浅学ながら、自分なりに森先生の作品についての感想を個人的に述べさせて頂きます。
(若干ネタバレになるかもしれないので、まだ読んでいない方は、↓は読まないほうがいいかも。)
森先生の"ミステリィ"は、トリック云々よりも、「犀川などの登場人物の台詞が一々考えさせられる」ところが好きです。
正直トリックや犯行そっちのけでセリフなどに心酔してしまいますw
もちろんトリック自体も非常に巧妙で、見るのに値するのだと思いますが、僕は違うところにどうしても凄さを感じてしまいます^^;
まぁトリック面で言えば、僕は「意図された密室殺人」ではなくて、「(犯人にとって)予想外の密室殺人」であるところが非常に面白い、考えた犯行であるな、と思いました。
まぁ僕は「森ミステリィ」で、必ずしも「殺人」が起こることを望んでいるわけではないのかもしれません。
正直、犀川先生や萌絵の台詞が聞けるのなら、泥棒だろうが、あるいは数学の課題だろうが、何でもいいです。
・・・・
「森ミステリィ」の凄さをもっと語っていこうと思いましたが、どうも言葉が思いつかない。
なんていうんですかね・・・森さんの書く小説は本当に謎です。謎だらけです。
でも、その「意味不明さ」が多分魅力なのだと思います。