非常に面白かったです。
森博嗣先生という方が書かれた理系型ミステリー小説ですね。
500ページぐらいありましたが、4日程度で読んでしまいました。
というより、半分以上を昨日読みましたw
昨日は「本読みながらぐっすりする」とか言っておきながら、結局4時頃まで徹夜して読んでしまいました・・・。
(一日に300ページぐらい本を読んだのは、生まれて初めてですね。それぐらい昔から本嫌いだったのでw)
この本は、以前に指導してもらっていた現代文の先生にオススメしてもらった本なのですが、
「君は数学好きだから「すべてがFになる」というので何かピンと来ることがあるんじゃない?」
と言われたので、最初はなぜか原始関数のF(x)を思いつきましたか、「すべて」に当てはまらないので、しばらく考えた結果、「あっこれって16進数のことかな?」って思いました。
んで途中で「BやDが孤独だ」という真賀田四季博士の話から「あーそういうことか」ってなりましたが、結局推理の結論は最後まで分かりませんでした。
あと、「1から10までの数字を5個ずつ2つのグループに分けたとき、それらの5つの積同士が等しくならないことの証明」があって、答えが「1から10までの数字の中で唯一他の全ての数字と互いに素の関係にある「7」という数字が、片方のグループにあって、もう片方のグループにないから。」ということでした。
それと結びつけた「7って孤独な数字でしょう?」という真賀田博士の言葉には興味深いものがありましたね。
そういえば、今年の阪大の入試問題の大問2で似たテーマの問題があったことを思い出しました。
文理共通問題で、特に(3)は、「孤独な数字」を見つけることがテーマだった気がします。
膨大な量の実験をしないといけないように見えて、実は「孤独な数字(=素数の平方)」というある規則性(ないしは不規則性)を見つければいいということ。
だから数学は面白いんですね。
文系の人間がこんなに偉そうに語っても説得力ないですね^^;
まぁ、才能は皆無な癖に、数学好きの人間なのでw
いや~でもすっかり犀川先生&西之園萌絵コンビのファンになりましたね。
「リアリティに対する懐疑的態度」や、「孤独と他者からの干渉」などというこの本の主題ともなってくるテーマについて、まだ理解できていないところも多いですが、続編があるようなので、それを読んでできるだけ理解できるようにしたいですね。