
昨日、夢の話を書いて前にも不思議な夢を見たことについてブログに書いていたことを思い出した。
そして共通点に気づいた。
罰当たりな夢のようだが、罪悪感のようなものは感じられなかった。
ただただ不思議な夢を見たという感触だけが残っていた。
どちらの夢も、普通であれば、抱くであろう罪悪感や不穏な感情というものがまったくないのだ。
(夢に「普通」という尺度を当てはめるのも微妙なところだが…。)
そんなことを考えているうちに、こうした不思議な感覚というのは、見知らぬ街を歩いている時に覚える感じに似ていることに思い当たった。あるいは、何かを初めてするときのような感じ。
「何を見ても何かを思い出す」というのは、ヘミングウェイの短編集のタイトルだが、それとは正反対の状態だ。何を見ても何も思い出さない。ただ見ているだけ。だからどんな感情も起きようがない。
ただ、見ていることが、「不思議さ」という印象をもたらす。もちろん、この「不思議」という形容も目覚めてからのことであって、(夢を)見ている最中には、そうしたことさえも考えない。
だんだん自分が何を言っているのか分からなくなってきたが、この「ただ見ているだけ」という状態には抜き差しならない魅力が秘められていることだけは分かる。