ネットでこんな記事を見つけた。
自民党の安部総裁の持病についての記事だ。
潰瘍性大腸炎。
読むだけでも苦しくなってくるような病気だ。以前、ネットで安部氏が総理の座を辞したことをあげつらうような言辞をいくつも目にしたが、他人の痛みが分からないということは恐ろしいことだ。
かく言うおれも選挙中、安部総裁が移動の際に電車の席を譲らなかったという話を聞いて呆れたのだが、反省すべきなのだろう。
幸いにして画期的な新薬によって症状もよくなったということだが。
記事を読めば分かるように、現段階では原因不明の難病だ。
自己免疫疾患。つまり免疫機能がどういうわけか暴走して自分自身を異物として攻撃をしてしまうものだという。
敵が内部にあると思い込み、自身を攻撃する。
今のこの国の状況に似ている。
原発にしろTPPにしろ消費税にしろ、それぞれ推進派と反対派がいる。
それぞれがそれぞれの立場や理解からそれぞれの正しさを主張する。
その延長線上に誹謗、中傷が生まれる。猜疑心や反感や憎悪が生まれる。無関心が生まれる。
同じ国に住む人間同士が罵り合う。
腸壁が剥がれ落ち爛れていく。
嘲笑が聞こえる。
潰瘍が血を噴き出す。
右往左往して新しい思想を政策をステロイドを外部に探し求める。
それで「完治」するだろうか。
われわれはわれわれ自身への攻撃をやめることができるだろうか。
それともすでにわれわれは「日本」という「免疫」をすでに失いつつあるのだろうか。
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