In the mood | Hack or Fuck ?

Hack or Fuck ?

ブログの説明を入力します。

テレビで衆院選で自民党が圧勝したことを受けて東電株価がストップ高のまま取引を終えたと報じているのを目にした。

映像は電光掲示板に流れる数字を眺める投資家たちを映し出した。テロップには「円安だ!」「株高だ!」とあった。

ネットのニュースでは、「東電黒字化の必須条件となっている柏崎刈羽原発の再開に一歩近づいたとの見方が好感」をもたらしたという分析がされていた。

テレビのコメンテーターたちがやけに上気しているように見えた。

麻痺したような躁状態が電波に乗って国中に届けられている。そんな気がした。

やがてこうした躁状態を煽るような「情報」が放射能汚染を希釈するかのように次々と流され始めるだろう。

情報が汚染を希釈していくというのはもちろん錯覚に過ぎない。

だが、われわれはそれをいつまで錯覚だと思い続けるだろうか。

何より「空気を読む」ことがサバイバルするための必須条件とされるこの国においてそれは至難の技ではないかという危惧を覚える。

仮にそうした方向に流れていけば、被災地の実情は相対的に縮小していると認識されていくのではないか。

大量生産されるグッドニュースによってリアルニュースが埋もれていく。

おれは、今、この国で続発する子供たちの陰湿ないじめの事件を思い出している。