昨日は昼過ぎまで寝ていたので、笹子トンネル崩落事故のことを知ったのは午後のことだった。
ネットでニュースを色々と検索してみると、吊り天板が110メートルに渡って崩落したという。いまだに復旧の目処も立たず、犠牲者も複数いる模様だ。
実に痛ましい事故だ。
各マスコミはその状況をそれぞれ伝えているが、原発事故とは打って変わってすでに原因の分析と責任追及に入っているようだ。
トンネルの老朽化と手抜きの保守点検が今回の事故の原因だということに落ち着きそうだが。
一方、Twitter等のSNSでは311の震災の影響で岩盤が緩んでいるからではないかというのもあったし、リニアモーターカーの工事の影響ではないかというのもあった。
人は色々な見方をする。そして、その多くが「犯人探し」に集束していく。そしてやがて忘れ去る。
もちろんおれもその一人なのかもしれない。だが、心に刻んでおきたいことがある。
見た人も多いと思うが、今回の事故関連で流れてきたニュースのひとつに、たった1台だけ助かった車があったというものだ。
運転者はNHKの記者さんで、車はスバルのインプレッサ。奥さんも同乗していたとのこと。
追い越し車線を走行中に天板の崩落に気付いた記者さんは、猛スピードでトンネルを走り抜け一命をとりとめたという。
おれがこの話を知ったのは、そのインプレッサを販売した人が書いたインプレッサよ!よく頑張った。
というブログを見たからだ。
読んでもらえれば分かるように、『クルマもまた魂を持っている』と書かれている。
これを読んだおれは深く同意した。そしてそれがモノであっても愛情をかけなくてはいけないとあらためて思った。
愛情という言葉に抵抗があるなら、感謝でもいい。
これは個人的な感想に過ぎないが、おれの場合、そうした気持ちがなくなると同時に大抵のモノが壊れるか無くなるのだ。
だから今回の話はおれの心に深く浸み込んだ。
また、ホ・オポノポノのヒューレン博士が、椅子や部屋や水道などに話しかけるというエピソードも思い出した。
モノにも意識がある…と、そこまで断言できるほどではないが、そうなんだろうなとは思う。
震災以来、我々が目を背けてきた様々な問題が次から次に途切れることなく剥き出しになっている。
あると思っていた道の先がない。頼れると思っていたものは今にも消えてなくなりそうだ。
そんな時代に最も必要なものは何だろうか。あなたの生命を守るものは何だろうか。
人は色々な見方をする。
それに応じて必要とするものも変わる。
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。
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