寒いっす。
寒波で風が強かったせいか、BSアンテナが少し動いたみたいで、受信レベルが下がってしまった。
パラボラアンテナは指向性がシャープなので、向きが1°ズレただけでも影響が大きい。
レーザービームみたいなもんだ。
取説を出してきて方位角と仰角を確認し、受信しながらボルトを締め直した。
ふと気がついた。
方位角(水平方向)は日本全国ほとんど同じで220°(ほぼ南西)だが、仰角(上向き方向)は場所によって全然違う。
BS衛星の場所を調べると、インドネシアのボルネオ島上空36,000Kmの静止軌道だという。
日本列島の長手方向だから、方位角はあまり変わらないのね。
しかし極端なところとして、稚内と那覇では仰角が全然違う・・・・・・
あ、分かった。
地球がフラットぢゃないからだw
稚内と那覇のそれぞれのBSアンテナの仰角延長線上の交点にBS衛星があるはずだ。
仮に地面がフラットだとして計算してみればいい。
稚内と那覇はおよそ2,470Km離れている。
稚内での仰角は29.1°で、那覇では53.6°だ。
三角関数を使えば衛星の高さが分かる。
36,000Kmよりかなり少なく出るはずだ。
しかしそこがとんでもなく宇宙であることには変わりがない。
暇な人は脳トレとして自分で計算してみてちょw
実際には那覇から見た稚内は、那覇よりかなり沈んだところに傾いた水平線があるから、上空で交わるのはもっともっと高いところ、即ち静止軌道だ。
第一級アマ無線技士のワタシwとしては、アンテナとその向きは地球の丸さを実感する重要なツールなのだ。
海外交信においても、信号強度を見ながらアンテナの回転方向を決め、地球儀を眺めながら確認していた。
アマ無線用の衛星であるオスカーシリーズでの交信も憧れていた。今ならISSかな。
衛星用アンテナは方位回転だけでなく、仰角制御も必要になるので設備的な敷居が高かった。
しかも移動速度が速いから追従しにくい。
以前の記事のEMEよりは簡単な気がする。
BS衛星からの電波出力はたかだか100W程度らしい。
そんなもんで日本全国をカバー出来るなんて、障害物が殆んどないとよく飛ぶってことだ。
地上の街なかだったら12GHz帯なんて全然飛ばない。
これはGPSも同じで、もしも地上局だけだったら全く使い物にならない。
衛星だからこそ、太平洋の真ん中でも測位出来る。
あ、会館の屋上にもパラボラがあったな。
あれはCSだったかな。
同時中継とか、衛星放送とか言っていたけど、編集モノばかりでリアルタイムは僅少だったような。
最初は贅沢なことしやがって、と思ったけど、今でも使ってんのかな?
web配信に変わった?
いずれにしても勢いだけで内容が薄っぺらなんだから、もうやめたほうがいい。