9月10日は「中秋の名月」だった。
今年も丁度、満月に当たったのでじっくり観賞した。
あまりにも綺麗なので連日見ているが、金星だか木星だかとペアで見られると尚更、趣がある。
今月末以降から月面着陸がラッシュを迎えるそうだ。
探査機など無人機からの再開で、いずれ有人での商業化につなげるのだろうか。
1972年のアポロ17号が最後の有人着陸をしてから、実に50年が経過している。
アポロの後、暫くの間、アマチュア無線のVHFバンドでは通称「スタンバイ・ピー」が流行った。
アポロの無線通信は「どたらこたら・・・どうぞ」と言ってスタンバイ(受信)に移る時、「ピー」という信号音が付加されていた。
アマ無線家がこれを真似しないはずがない。
ワタシも自作して無線機に組み込んだ。
ついでに残響回路で軽くエコーをかけて自分の部屋が大広間であるかのように装ったw
この頃からアマ無線界もUHFが使用されるようになり、アポロの月面着陸と相まって、月面反射通信(EME)の試みがなされた。
70年代後半になると日本でもEMEの成功事例が紹介された。430MHz帯で500W出力、アンテナは16素子ぐらいのものを8本で4列2段スタックしてたような記事で衝撃だった。
参考 20素子4列2段
EMEは男のロマンだ。
38万Kmの距離を、月に向けて発射した電波が様々な減衰を受け微弱になりながらも反射して帰って来るのだ。
ワタシも将来の夢として憧れた。
現在ではデバイス技術が大きく進化し、受信感度も格段に向上したことと、通信モードがデジタル化してJT65が使用されるようになり、S/Nが遥かに改善されたことによって以前より簡易化された設備でもEMEが可能となった。
往復76万Kmの距離を電波が飛ぶのに、およそ2.5秒かかる。
月に向けて「月に代わっておしおきよ」と電波を出し受信に移ると、2.5秒後に自分が自分におしおきされるw
実際には、例えば深夜の月が見える日本と、早朝にその同じ月が見えている欧州などの間でEMEが行われている。
UHF等のような高い周波数の電波は電離層反射しないので、空に向けた電波は反射物がない限り、そちら方向の宇宙に飛んで行って帰ってこない。
勿論、アンテナを地上で水平方向にヨーロッパに向けても、地球は丸いので電波は地平線で宇宙に出て行ってしまうから通信不能。(実際には屈折や回折、反射、散乱等があるので地表に沿いながら数百Km程度は届くけど)
なのでUHF以上でアンテナを空に向けて海外通信できるのは、衛星通信かEMEに限られる。
大聖人の時代には人工的な電波は無かった。
でも大聖人が見たものと同じ月が現代にもある。
現代では容易に月まで電波を届けることができる。
選ばれし人々は月に行くことだって可能だ。
時代が変わっても月は変わらない。
本質が変わらなくても、アプローチの仕方はどんどん進化している。
人間だって大昔と本質は変わらない。
でも後付けの平和・文化・教育・宗教は進化しない方が不自然。「永遠の指導者」なんて設定した宗教に普遍性・時代性があるのか?
根本教義が安易に変わるのはどうかと思うが、その解釈である指導は常に更新しないといけなくないか。
まあ、どうでもいいけど。
あ、陰謀論マニアは最後にはフラット・アースにたどりつくというw
知人に元南極観測隊員がいる。
何度も南極に行っているので面白いエピソードは沢山聞いたけど、氷の壁で仕切られた外の世界があるなんて話は聞いたことがない。
墓場まで持って行く契約でもあるのか?w
でも地球がフラットだったら、今ウジャウジャ飛んでるGPS衛星はどんな理論で打ち上げたのやら。
その世界では月は存在せず、しかし天空に平面で存在し、更にはプラズマによるニセモノだという。
意味がさっぱり分からないw
じゃあ何でEMEが成功するのか?
逆に巨大な平面板があったら、材質にもよるが電波はそれなりに反射するだろうな。
ワタシは羽田が庭だったから、通信中にジェット機が通りかかるとどんなことになるか子供の頃からよく知ってる。
月が出る度に世界中で混信しちゃうw
なんてったって毎日アンテナをいじっていたあの頃のワタシには電波が見えてたんだから。
電波は体に悪いから、マトリックス避けしながら歩いてた。
滑って転んでたとも言うw
