熱心な活動家だって不幸に見舞われることがある。
本人や周囲の者は動揺する。なんでこんなに頑張っているのに?
そこへ幹部が現れて言う。
「正法だから魔が競い起こる。転重軽受の法門だから、この程度で済んだ。御本尊のご加護だ」
でも暫くするとまた同じ人が不幸に見舞われる。
転重軽受で宿命転換したんぢゃなかったのか。
そこへまた幹部が現れて言う。
「業が深いのだ。信心が試されている」
そして何年か後に、その人はまたやらかした。
あのね、不注意、不摂生、不勉強にも程がある。
これはその人の特性だ。業なんかぢゃない。
都合の悪いことが起きても信者限定の「転重軽受」で、ご本尊のおかけだからと反省もせず過ちを繰り返す。
世間では同様のことが起きても「不幸中の幸い」として、無信仰であっても天の計らいとして感謝し、その後は注意深く生活する。
どっちがまともか?
結局のところ「転重軽受」とは、疑いへの予防線なんだろう。
効き目はあるんだよ、続けているからこそ、この程度で済んでいるんだよ、やめたら大変なことになるよ。
こう言われたら、やめるには相当の勇気が必要だ。
大昔から疑いに満ち溢れていた法門。
それはその度を増して、今でも続いている。
長く使い続けた、効果があるのか無いのかよく分からない育毛剤をやめるにも相当の勇気が必要だ。
ワタシは去年から、ミノキシジル5%の育毛剤を実験的に使い始めた。
誤解しないで欲しい。危機的状況ではなく、あくまでも予防のためだ。
髪の毛のコシが少し弱くなって、ボリュームも落ちてきた気がするから。
特に頭頂部が気になる。このまま急激に進行して、もしも地肌が見えようものなら、リアル河童だ。
そんなの、いや~~~ッ! カッパきら~~~い!
若い頃は剛毛で密度も高く、美容院でパーマをあてる際、お姉さんが苦労していた。
ある時、担当のお姉さんがクスッと笑って隣のお姉さんとヒソヒソ話を始め、顔を見合わせて固まっている。
聞こえたぞ。何? ロッドが足りなくなっただと? 何が可笑しい。
髪が多いのだからそんなこともあるだろう。
いや、違うようだ。
どうも頭の大きさでウケけているらしい。そっちかよ。
それ以来、パーマは卒業したw
話が逸れた。育毛剤だった。
使い始めて半年過ぎたが、その効果がよく分からないのだ。
お高いのに。
洗髪時の抜け毛は少し減った気がするが、目に見えて改善された
気がしない。
効果が感じられないのは、新芽と落葉がバランスしているから
なのか?
続けているからこそ、現状維持で済んでいるとすれば、やめるには相当の勇気が必要だ。
ね、似てるでしょ、会の活動と転重軽受に。
恐怖で縛れば離れられなくなるんだよね。
マジどうしようかな。
あ、こっちの場合は、リアル河童になれば自動的に覚醒するんだ
けれど。