しょーもない話なので閲覧注意です。
オナラが臭った時、最初に笑ったり、最初に臭いと言った人が
疑われるのが日本の伝統だ。
子供の頃から周りのみんながそう言っていたので間違いない。
伝統と言うほどのものか? まあいい。
お前はオナラの話ばかりぢゃないか、と言われればそんな気もするが、今日は断じて違う。
ワタシが地区リーダーだった時、地区総会の事前打合せで、四者が10名ほど集まったことがあった。
近所の洒落た会場を借りて、大きな白い楕円テーブルを皆で囲んだ。
目の前に資料が配られ、ふとその先に目をやると、まずいものが
あった。
一本の ジンジロ毛。
違う、断じて違う。ワタシのものではない。最初からここにあったのだ。
まずい、このままでは隣の人に気付かれて、ワタシのものだと
誤解される。
手を伸ばせば届きそうだが、不自然な動きはリスクが高い。
皆が資料に目を奪われている間に、深呼吸をして、そお~っと反対側のB長へ吹き飛ばした。
しかし逸れて、何と女子部の前へ行ってしまった。
ここで笑ったら負けだ。
少しして女子部がそれに気づいた。
ハッとした顔が、少し赤くなった。
薄目で、どうするか見ていた。
お互いに、ここで笑ったら負けだ。
彼女は資料を手に取ると、少し読んだフリをしてからテーブルにパンと煽るように置いた。
ナイス! すごい機転だ。
で、何処へ行った?
あっ、テーブルのど真ん中だ。みんなが気付くぞ。
ここで笑ったら負けだ。
ワタシは顔を伏せ、上目づかいで様子をうかがった。
地区婦が気がついたようだ。
白ゆり長に目配せし、大きな咳で白ゆり長にトスした。
白ゆり長はそれに資料を覆いかぶせ、スライドさせて床に落とした。
さすが婦人部の連携プレーだ。壮男はかなわない。
会議で何を話し合ったかのか、全然頭に入らなかった。
人のせいにしてんぢゃねーよ、って気もするが、んぢゃ、信心で捉えてどうすればよかったのかは未だに分からない。
一本だから目立つんだよ。沢山あったら…… テロだなw