何年か前、キムタクが大型バイク、1級小型船舶の免許を取得したとTVで知った。
やっとワタシに追いついた訳だな、フッフッフッ。
その他のことではすべて追いつけず、追い越され、追い越せない……とは誰にも言わせない。
歳は追い越せないだろ、どうだ、まいったかw
入会後に言われてマジかよ、と思ったことに「折伏」がある。
これをしないと願いが叶わないらしい。聞いてねーよ。
友人を折伏するにはこれまで以上に親密に、そして信頼されなければならない。そこで考えた。
まずは遊びに誘い誘われる関係を強化するために、切っ掛けとしてのツールが必要だ。
スキー、テニス、バイク、釣り、キャンプ、無線など、相手が沢山いるとより楽しい遊びは以前からしていた。
しかしこれだけではツールとして弱い。やらない人にとっては少し敷居が高いからだ。
そこで思い立ったのがプレジャーボート。
釣り仲間で会社の先輩がボートを持っており、何度か乗せて頂いたので、その魅力はワタシも承知している。
広い海に出ると人生観が変わる。ちっぽけな自分が自然と一体に
なる。陸の上のいざこざなんてどうでもよくなる。
これなら乗せてあげるだけでもワクワクしてくれそうだし、応用範囲?も広いかも。
そこら辺の男子部では思いもつかないだろう、フッフッフッ。
「お嬢さん。ワタシの紅丸で沈む夕日を追いかけてみませんか。
帰りは朝日がお見送りします」
なんて言ってみたいぢゃないの。……なんかちがくね?
で、当時二十代、早速、スクールに通って4級小型船舶操縦士
(現在は2級に統合)の資格を取得することにした。
学科は聞いたこともない専門用語が多かったが、慣れれば大丈夫。
実技では初めてモーターボートを操縦したのだが、コツをつかむまでピッタリと接岸することに苦労した。
最初、車と同じようなステアリングが付いていたので車の感覚で接岸したのが間違いだった。ちっとも寄らない。
舵が船尾に付いているので、フォークリフトと同じなのだ。
車ならバック走行と同等だが、水の上なので切れ味はすこぶる悪い。ブレーキもないので、スクリューの逆回転を使うことになる。
船首を出来る限り岸壁に寄せてからステアリング(舵)を大きく切るのがコツ。
それに気づいた直後には検定試験で、あせった。
課題の人命救助では侵入方向を間違えた。
試験会場は初めて訪れた広くて流れの遅い河川で、どっちが上流か?なんて、動いてて分かる訳ない。
実技直前で試験官に聞いたのだが、「お答え出来ません」と言い
やがった。
まあ、一発合格したので許してやるw
これでセレブへの第一歩だ、フッフッフッ。
さあ、いよいよ軟派だ、結婚だ、逆玉だ。
いや、これでは難破だ。折伏だった。
しかし免許は取ったものの、小型船なら頑張れば買えても、その維持管理に莫大なお金と手間がかかることが分かり、なんちゃってセレブへの道は砕け散った。
思いつきですぐ動く、思慮の足らない男子部であったw
しかし免許の更新講習は5年ごとにイヤミのようにやって来る。
いつだったか免許制度が少し緩和され、旧4級保有者であれば実技試験免除の学科試験のみで1級ライセンスへのステップアップが出来るようになった。
米国の外洋船が日本で売れないことによる八つ当たりの外圧だったと思う。
つまらない更新講習にお金と時間をかけるぐらいなら、ステップアップ試験で代替すれば講習なしで更新が出来るかもと、ある時、気がついた。
早速、書店で1級用の海図付の差分問題集を取り寄せて、連日大創人は百均で大型の三角定規セットとコンパスセットを買った。
最初から独学で受験する気マンマンだった。
スクールに行くお金を出し惜しみする、なんちゃってセレブなのでw
そして満点合格を勝ち取りました~ パチパチパチ
でもね、1級って要らないと今は思う。外洋にも出て行けるけど、あんまり遠いと海技士の同行が必須だし、そもそもそんな遠くに行ける船ってビルみたいにでかい。
燃料だけでもドラム缶が何本もいるから大きくなる。
船の燃費がどんだけ悪いか、考えただけでもゾッとする。
そんな船、レンタルすら敷居が高すぎて、一生乗れそうもない。
あ、だからセレブでも帆船+小型船外機が多いのか?
思いつきですぐ動く、思慮の足らない壮年部であったw
てことで、今はたま~に、小型プレジャーボートをレンタルするぐらいのペーパーです。
レンタル料出してくれたら、折伏なしでクルージングしますよw
夢はまだ続く。