御本尊み~つけ | 河童の川流れ 「いい夢見ろよ~ あばよ!」

河童の川流れ 「いい夢見ろよ~ あばよ!」

分かる人しか分からない落書きメモ。
川に流されながら頭を整理中。

☆更新・管理頻度は不定期です。
コメントは、不適切と感じるものやリンク付きは承認しないことがあります。
掲載コメントの背景については承知しておりません。
無断転載・引用はご遠慮ください。

会館に用事があって、牙城会の友人に同行して事務室に入ったことがある。

その日は行事が入っておらず、休館日のようにほとんど誰もいない状況だった。

 

用事を済ませた後、友人がロッカーを開けて中を指さして言った。

 

「これを開けてごらん」

 

数々の備品と一緒に、幾つかの段ボール箱が無造作に積み上げられている。

そのうちのひとつの箱が開封されていたのでフタを開いてみた。

 

白く細長い封筒がぎっしりと詰められている。

むむっ、何処かで見たような……

 

「ご、御本尊! なんでこんなところに沢山あるんだ」

 

「何でかは知らないけど、以前からずっとここにある」

 

「これじゃ物品だな。普通、仏壇の中とか傍に置くものでしょ?」

 

全国の会館が同様なのかは知らないが、これには驚いた。

そういえばセンセイも「ただのモノ、一往の」とか言ってたな。

やはり現場の上層部、職業幹部においては、御本尊はビジネスツールでしかないのかも知れない。

 

ワタシが入会(入信)した当時では、お寺から下付された御本尊の取扱は、それはそれは厳格だった。

家の仏壇に御安置するまでワタシは素手で触ることなく、全部

地区部長がハンドリングしていた。

自宅で地区の数人が題目を唱える中、地区部長は口におシキミの葉をくわえ、息がかからぬようにと慎重に仏壇に御安置してくれた。

 

以降、ワタシが仏壇を大型のものに買い替えるまで、ワタシが手で御本尊に触れることは無かった。

仏壇を買い換えた時、地区部長に御安置のお願いをしたらこう言われた。

 

「あ、自分でやってね。大丈夫だから」

 

お寺から破門されたらこうなるのか?

なんかポリシー無いよな。

大御本尊の意義自体も変えちゃうし。

 

こうなってくると、最早、なんちゃって宗教ですらない。

戒めていた「根無し草」そのまんま。

 

でもね、他宗ではこんなことを言ってたりする。

 

「根無し草であってこそ、どのような環境に在っても豊かな心で人生を歩める」

 

いつの間にか、元の宗派まで変わっちゃってたということかw