以前、隔月に実施される地区の統監処理をやっていた。
会員数の実態把握だ。
「統監」の文字は、今改めて見ると、もの凄く偉そうに見えるw
選挙ムードになると「指定項目」が追加され、内部有権者数と未入会家族の有権者数を報告しなければならない。
世帯データを選挙用に何処かに横流しするのだろうが、こんなことを宗教組織内で勝手にやっていいのか?と疑問はあった。
これをやろうとすると、未来部~学生部の生年月日を把握しておかなければ、将来も含めて必要な時に有権者かどうかの判断ができない。
その親たちに聞きまくって、20歳まであと何年何ヵ月かをPCで随時処理していた。最初はアナログにやっていたが、あまりにも選挙が続くので、色々と工夫しなければ追いつかなかった。
統監は元々、小学生以上の内部人数を男女・部別で掌握するのが目的だったはず。しかし近年では未入会だろうが新生児だろうが世帯内の家族情報は全て報告対象になったと聞いた。まだやってるのかなぁ、こんな危なっかしいこと。目的は大体想像がつく。
そのうちに、お腹にいる時からカウントされそうw
統監から落とすための退会処理には時間がかかった。
統監人数は各種成果報告のパーセンテージの分母になるので、なるべく小さくしたいと言う事情から、現場、特に婦人部からは退会処理のスピードが求められた。実質的にいないのだから、早く落とせと。
当時の統監規定書では、地区側からの非活、行方不明等によって削除したい会員がいる場合の承認ルートが一番長かった。
一年以内に手続完了することは少ない。
逆に、本人が退会届を本部長または信濃町に提出すれば、本部長の決済により退会処理が可能となっていた。本部長が適正に動けば、こちらの方が遥かに処理は早いはずだ。現在の規定がどうなっているのかは知らないが。
入会は簡単なのに、退会は関係者全員が面倒な手続をする仕組みになっている。
大切な会員を安易に退会させることは無慈悲だから、と聞いたことがある。
退会に気持ちが傾く前に、経緯を聞き、問題点を改善する、などをしない方が無慈悲なのだが。
当時、統監結果はOCRの紙に書いて提出だったため、よくエラーが出ていた。
各地区が統監データを持ち寄って、支部の統監管理シートに転記したりもしていた。極めて稚拙だ。今時はweb入力なのだろうか?
各地区の足並みが揃わないと支部報告が完成しないので、夜遅くまでのお付き合いになり、うんざりした。
こうした陰の役務の負担は大きく、当事者の苦労は他の人には分からなかった筈だ。
組織にはこうした役務が数えきれないぐらいあった。
新聞配達をする「無冠の友」と同じで、本来は職員幹部の仕事だ。
皆さん、本当に人が良すぎる。
とにかく、何処をとっても数・数・数の報告。
本部はそんなに数が知りたいのか?
「分かっているよ」
なら聞くな。