先日の稽古納めでは、
剛柔会の浅草時代から受け継ぐ
伝統の三々七拍子をはじめ、
一人ひとり、
参加者全員が指揮を執ることができました。
緊張感を持ちつつも、
みなよい表情、笑顔。
多様性が広がるこの現代社会で、
みながそれぞれの道を切り拓き、
自分を確立していってほしい。
諸行無常であるがゆえに、
変革を迫られるのではなく、
自らが望む方向に変化していくこと、
進化していくことができる力を
身につけていってほしい。
武道場 ―――
令和元年は
この原点を改めて考え
行動した一年であり、
仲間たちとともに
より充実した時間を
過ごすことができました。
目指すところは、
他者との、横軸の比較ではなく、
自分という時間軸、
縦軸を意識した取り組みです。
これらはすべて糧となり
背骨となって、
確かな成長につながります。
私たちの基本にあるものは、
インド、中国からの系譜をつなぐ
呼吸法を要とし、
心身両面において
強さとしなやかさを培うこと。
思考は論理的かつ直感的で、
行動は冷静かつ大胆に。
いずれも決して対極にあるものではなく、
それぞれが内包し合い並び立つものです。
これからも、
一人ひとりが着実に前進していくことを、
心から願っています。