先日、初段、つまり黒帯を授与するに

 

際しての恩師の気持ちをうかがいました。 

 

簡潔に言うと、

 

一つは「みんなに自信をつけてほしい」

 

そしてもう一つは「黒帯をきっかけに、

 

人生を切り拓いていってほしい」

 

私もその想いに支えられてきた一人です。

 

 

「人生、迷いがあるときに

 

這い上がるきっかけになる」

 

両手で何かをかき分けるような

 

しぐさをしながら

 

話をしてくれたことが

 

とても印象的でした。

 

 

『すべての入門者、

 

一人ひとりの黒帯取得を支える』

 

『その後の稽古の継続、

 

そして心身の軸の形成へつなげる』

 

この理念は、

 

当会の存在意義でもあるのです。

 

 

改めて感謝の気持ちを伝えると、

 

恩師もしみじみと言われました。

 

「ありがとう」と。 

 

そして、こう言われるのです。

 

「山口剛玄先生が導いてくれた」

 

八十歳半ばとなり年輪を重ねたその表情で、

 

恩師はこの言葉を繰り返していました。

 

人の想いが人を育て、

 

つながり伝わっていく。

 

さらに大きな広がりとなっていく。

 

それを確かなものとして

 

感じることができるのです。

 

 

新しい時代を一歩一歩と

 

みなで着実に歩んでいきたいと

 

思います。