今日は、戦後、名実ともに
日本空手道の頂点に立ってきた武道家にお会いした。
久しぶりにもかかわらず、
快く迎えてくれたことに感激であった。
その年齢や経験から醸し出される雰囲気とともに、
その一言、一言が重く感じられる。
まさに大先輩からの
苦言、金言というものであろう。
自分が目指すものはなんであるのか、
自分が何を築き、残していくべきであるのか、
ということを、改めて考えさせられる時間であった。
私はこの系譜の中に確実に存在している、
という自覚と、
確かなものを学び、伝えているという自負を
再認識するに充分な時間であった。
日本の伝統の中に身を置き、
つなぐ役割を確かに担っているという体感は、
そうそう得られるものではない。
私は、この世に生きている ―――
今日は心地よい一日だった。
諸先輩、後輩たちもそう思う一日だったのではないか。
また教えをいただき、それを伝えていきたいと思う。
今日は空手道の神髄にふれた、
貴重な一日となった。