剛柔流空手道は、

 

空手道四大流派のひとつであり、

 

沖縄の流れを色濃く残す流派の

 

ひとつでもある。

 

黙想の時間の一コマ――

稽古は、普段の日常とは

 

大きく異なる時間である。

 

日ごろ、

 

自分という枠を自分自身で、

 

もしくは周囲から暗黙のうちに

 

決められたなかで過ごしていることが

 

多いと感じる。

 

 

自分の心が作り出してしまっていると

 

言ってもよいが、

 

それだけに自分ひとりでは

 

いかんともしがたいものでもあろう。

 

その枠を取り払う。

 

自分で無意識のうちに

 

せばめてしまっている

 

限界をなくす。

 

その目には見えない枠を超えて、

 

自分という人間の在りようを徐々に

 

だが着実に広げていく。

 

 

ブレイクスルーという言葉が

 

使われるようになって久しいが、

 

まさに、

 

そのためにこそ空手道の稽古は

 

あると言っても過言ではない。

 

 

個々人、

 

一人ひとりにとっての成長であり、

 

自己実現への道である。

 

基本、応用、移動、

 

型、組手だけでなく、

 

正座、呼吸法、気合い、

 

黙想の時間においても、

 

その修養のひとつであると言える。

 

伝統のなかに身をおきながら、

 

確かな手ごたえを感じる。

 

『継続は力である』と

 

断言できる。