また仕事の忙しさがピークに達していて、更新が遅れてしまいました。

さて、前回の記事で、リーダーシップについて書きましたが、我々コンサルティングの仕事において、リーダーシップはプロジェクトリーダーだけが持てばよいわけではありません。メンバーの一人ひとりもリーダーシップを持って、自身に与えられたミッションに取り組む必要があります。

たとえば、あるミーティングにおいて、メンバーの一人のコンサルタントが、彼/彼女の準備したアウトプットについて、プロジェクトリーダーから何かコメントをもらったとしましょう。その時に、言われたことをそのまま「指示」として忠実に対応したとしても、ダメな事が多いのです。そんな時、「だって、あなたは前のミーティングでこう言ったじゃないですか」と言いたくもなりますが、もし実際に言ったとすれば、「前回の今回では状況が変わっているのだから対応を変えなければいけない。そんなリーダーシップがない受け身のやり方でダメだ」と叱責の言葉が飛んできます。

大事なのは、ミーティングでもらったコメント(情報のインプット)をふまえて、自分なりの判断を加えて、何がアウトプットの最大化に繋がるのかを考えるということです。その際に、以前の記事で書いたように、「オーディエンスの視点」に立って考え、「リーダーがあのようなコメントを言うというのは、きっとこのポイントが気になっているからに違いない」、「あのコメントは多分事実を正しく認識していない結果だと思うので、作った資料自体には手を加えず、次回のMTGでちゃんと事実を理解してもらうようにしよう」等を判断して、それに基づいてアウトプットの修正をしていく必要があります。

もちろん、まだ経験の浅いコンサルタントに対しては、リーダーから出されるコメントも細かい作業ベースのものであることが多く、その場合は言われた事を「指示」としてそのままやることが正解であることが多いです。しかし、経験を積んだコンサルタントに対しては、作業レベルの指示ではなく論点ベースでコメントを出されることが多くなります。この時には、何かコメントをもらったとしても、本当にその通り進めて良いかは、結局自分で考えなければなりません。

考えてみれば、指示を出すリーダーも、「その時点での情報に基づく最善の判断」で指示を出しているだけで、メンバーに対して「正解」を教えてくれるわけではありません。なので、指示をうける方もリーダーシップを発揮してインプットの取捨選択をしないと、リーダーのインプットに振り回されてしまう結果となるのです。