この1週間、何人かの方とプロジェクトリーダーとしての心構えや、プロジェクトを統轄するコツについて話をする機会があったのですが、共通したアドバイスとして、「プロジェクトメンバーとしてのコンサルタントと、プロジェクト全体を統轄する立場としてのプロジェクトリーダーは、似て非なる職業だと思え」という内容がありました。両者では求められる役割もスキルも異なるのです。

これは、演奏者と指揮者に例えるとわかりやすいかもしれません。コンサルタントは1人の演奏者であり、プロジェクトリーダーはそれそれの演奏者を束ねる指揮者だ、ということです。

指揮者には、どのような演奏をしたいのか(例えば曲のテンポ・音色・表現)について明確なイメージを持ち、それを演奏者に対していろいろな表現を用いて伝え、実際の演奏中はタクトを振って全体の動きがバラバラにならないように統率することが求められます。(この点ついては書きだすと止まらなさそうなので、詳しくは昔書いたこちらの記事をどうぞ)

それと同じで、プロジェクトリーダーには、出そうとしているアウトプットのイメージを明確に持ち、それをメンバーに対してちゃんと伝え、その進捗を常に確認することで、プロジェクトの進捗に遅れがないようにする、ということが求められます。

ここで難しいのが、常にメンバーより一歩、二歩先のことを常に考えて、どのタイミングにおいても、常にメンバーに明確な指示/方向性を出し続ける必要があるということです。例えば、クライアントとのミーティングが終わったその段階で、次のミーティングのゴールはこうで、そのためにはこういうアウトプットが必要で、そのためにはいつまでに何をする、ということをメンバーに示す必要があります。

ただし、いきなりすぐにそいう動きができるようになるわけではないようです。ただでさえ難易度が極めて高い仕事であり、今の目の前のことをこなすのが精一杯になりがちな中で、さらに先にことを考えるというのは、容易ではありません。
私自身もまだそこまでの自信はありません。しかし、「違う職業なんだ」と明確に意識できたことで、ちょっと次のステップにむけての足がかりができたかなと思っています。

ちなみに、プロジェクトリーダーにはあと2つ重要な役割があります。指揮者の例でいうと、音楽総監督(=パートナー)とのコミュニケーションをしっかり取るということと、曲が完成する前の途中段階から観客(=クライアント)のキーパーソンの反応・意見を吸い上げておく、ということです。これらについては、次回の記事で書くようにします。