前回の記事でもかいたように、先週末にプロジェクトが終了し、今週は水曜日まで休暇をいただいていました。その休暇中に、思いもよらぬ偶然の出会いがありました。

自宅から車で10分ほど走ったところに、田園に囲まれた静かなところに建つ、小さなギャラリーを併設したカフェがあります(ここです)。このお店は いつもよく通る道から少し入ったところにあるのですが、通りに小さな看板は出ているものの、普段は気にも留めず通り過ぎていました。

ただ、休み中に行く場所を探してガイドブックを見ている時にそのお店が掲載されているのに気付き、「あ、そういえばこのお店、あそこにあったな」と思い出されたものですから、思い立ってちょっと
立ち寄ってみることにしました。

このちょっとの行動が、偶然の出会いを生みました。

お店に行ったのはお昼ころだったのですが、入ってみると、奥のギャラリーで二人の男性がオーナーの女性の人と話をしている。。(ちなみに、上記リンクの写真にあるようにギャラリーにはグランドピアノもあって、ちょっとした演奏会もできるようです)。その他に客はおらず、「あれ、入っても大丈夫なのかな?」と思いながら、席に座り、とりあえずコーヒーを1杯注文しました。

コーヒーが出来上がるまでの間、展示されている絵(松本在住ののパステル画家松下英友さんの展示)を見て周り、席に戻って出来上がったコーヒーをいただいていたのですが、どうもくだんのお二人がいろいろゴソゴソしている。。。。

横から話を聞いていると、二人のうちの一人とオーナーが知り合いらしく、もう一人の作ったスピーカーの音が素晴らしいので、オーナーに聞かせたいとのこと。車で持ってきたので、お店にセッティングしてよいかというような話のようでした。

オーナーが私のほうを気に掛けられて「ちょっと騒がしくなりますけどいいですか?」と聞いてくる。「私も音楽は好きなので全然構わないですよ、逆に、一緒に聞かせてもらってもいいですか?」と答えると、えっそうなんですか?と話が盛り上がることに。

持ってきたスピーカーは、縦横10cmくらい、高さが40cmくらいの小ぶりなものが左右に2つ。しかし、スピーカーといっても、音が鳴るコーンが前面についているわけではなく、音が出るらしい穴が上面にあいている不思議な構造でした。

数分ほどでセッティングが完了し、さてどんな音なんだろうと思って聞いてみると、これがびっくり。心地よいギターの演奏が流れてきたのですが、見た目のサイズからは想像できないくらいの豊かな音と、非常に自然な音質。それを聞いて「ええ音やろ(大阪弁です)。自分が弾いている時に聞いているのと同じ音がするねん。yoshii9(有名なスピーカーのようです)よりもいい音がする」と一人の男性。

え?自分が弾いている?と思って聞いてみると、今流れている音楽は自身が演奏したものらしいことがわかり、しかも自分で作曲もしているとのこと。さらに極めつけは、演奏しているギターも自分が作ったものだと。。。

ここで出会ったお二人ですが、一人はギターの制作、演奏、作曲を行う白柳淳さんという方(オフィシャルサイトはこちら)、そしてもう一人は、諏訪にある工房でスピーカーを制作されている山本祐二朗さんという方です(ブログはこちら)。

聞くと、山本さんのスピーカーは楽器と同じ構造で、小さなコーンから出た音を筺体の1面の木材に共鳴させているとのこと。1セット40万ほどするらしいのですが、それでもほしいと思うくらい音はいいです。ただ、完全オーダーメイドで手作り。さらにスピーカーの肝となる木材選びも自分でされていて、とても量産はできないとのこと。ただ、それだとビジネスとしては大きくできないから、どうしたらいいかということで悩まれているようでした。

ならばということで、実は私は経営コンサルティングをやっているので、微力ながら何かご相談にのれるかもしれませんよ、ということに話が膨らんでいきました。

白柳さんは、大阪弁でしゃべくりまくる非常に個性の強い方で、一方で山本さんはどちらかというと寡黙で職人肌の人。タイプは違えど音楽に対する情熱はお二人とも非常に強く、一人の客であることを忘れて、このあと3時間ほど、3人でいろいろと話し込んでしまいました。 

白柳さんに関しては、音楽の情熱・才能以外に、物事の理解力/物事を極める能力に長けた方です。非常に頭の回転が早いなと思いました。そして自分が気になった人には直接会いに行く行動力があり、そこで徹底的に話をして、相手のエッセンスを吸収してしまいます。ほんの数時間話をしただけですが、相当すごいなと思いました。

ちなみにもう一つの出会いもあって、上に書いたパステル画家の松下さんも、ほどなくしてカフェにいらっしゃいました。実は白柳さんと松下さんもお知り合いらしく、白柳さんの作っているCDのジャケットの絵を、松下さんが提供されていたそうです。

そのあと白柳さんのCD(松下さんがジャケットを書いたやつ)を買って帰りました。初めて聞く音楽なのに、ずっと知っていたかのような不思議な気持ちになる音楽です。とても気に入っています。
ジャケット

★関連記事
無事プロジェクト終了