イタリアで昨日実施された脱原発を求める国民投票ですが、投票数の93%が原発に反対という圧倒的な多数で成立しました。先日はドイツが脱原発に舵を切りましたし、日本でも先日、反原発のデモが全国的に繰り広げられました。
私も、長期的(10~20年)な時間軸で考えるならば、脱原発を進めて太陽光などの他の自然エネルギーに切り替えていくことには賛成です。そういう意味で、この先20年かけて段階的に脱原発を進めていくことを決めたスイスは、非常に合理的な政治判断をしたと思っています。
一国が依存するエネルギーを変えていくというのは、技術革新を起こし、関連する産業を育てていく必要があり、非常に時間のかかることです。今日(今年)原発をやめて、明日(来年)から新しいエネルギーが生まれるわけではありません。
つまり、エネルギー政策というのは、国が長期的なビジョンを示しながら、関連する技術、産業を育成していかなければならないもので、仮にその転換を行うときにも、長期的に、かつ段階的に切り替えていく必要があるります。
振り返ってみて、石油から原子力に転換するときもそうでした。1970年代の石油ショックに端を発して原子力の研究が進み、近年の地球温暖化対策の流れも背に受けて、30年以上かけて、脱石油を実現できるエネルギーに育ってきたわけです。
同じように、今回の福島原発の事故により、原子力から新しい自然エネルギーに転換するとしても、やはり少なくとも10年~20年かけて考えなければなりません。(温暖化問題もあるので、まさか化石燃料に逆戻りするわけにはいきません)
翻って現状はどうでしょうか?
点検のため休止した原発の再稼動のめどが立たず、この夏はもちろん、今年の冬も、来年もずっと、どうなるかわかりません。つまり、このまま原子力の稼動がされなければ、数年間は日本中が電力不足に悩まされることになります。
「だったら節電して我慢すればいい」と思うかもしれませんが、それは危険です。個人の我慢の範疇であれば、それでいいのですが、エネルギーは産業の根幹です。電力不足により、製造業、サービス業全体で大きな影響をうけます。
トヨタの社長も「もう日本のものづくりが限界をこえた」と言っています。夜の街も以前の活気を取り戻しておらず、街のタクシーの運転手も「3割は客が減った」と言っています。このままでは、産業の国外流出が進み、電力不足がきっかけとなり、持ち直した景気が崩れて再び大不況が襲い掛かることが予測されます。
原発を怖いと思う感情、放射能を恐ろしいと思う感情はわかります。しかし、感情に流されるのではなく、多面的に現状を見据えて、長期的な視点で、日本の拠ってたつエネルギーをどうするのかを考えなければなりません。
政治のリーダーシップにより、10~20年の長期的かつ実現可能なエネルギー転換シナリオが早期に策定され、それに従った現実的な対応が取られることを願っています。
私も、長期的(10~20年)な時間軸で考えるならば、脱原発を進めて太陽光などの他の自然エネルギーに切り替えていくことには賛成です。そういう意味で、この先20年かけて段階的に脱原発を進めていくことを決めたスイスは、非常に合理的な政治判断をしたと思っています。
一国が依存するエネルギーを変えていくというのは、技術革新を起こし、関連する産業を育てていく必要があり、非常に時間のかかることです。今日(今年)原発をやめて、明日(来年)から新しいエネルギーが生まれるわけではありません。
つまり、エネルギー政策というのは、国が長期的なビジョンを示しながら、関連する技術、産業を育成していかなければならないもので、仮にその転換を行うときにも、長期的に、かつ段階的に切り替えていく必要があるります。
振り返ってみて、石油から原子力に転換するときもそうでした。1970年代の石油ショックに端を発して原子力の研究が進み、近年の地球温暖化対策の流れも背に受けて、30年以上かけて、脱石油を実現できるエネルギーに育ってきたわけです。
同じように、今回の福島原発の事故により、原子力から新しい自然エネルギーに転換するとしても、やはり少なくとも10年~20年かけて考えなければなりません。(温暖化問題もあるので、まさか化石燃料に逆戻りするわけにはいきません)
翻って現状はどうでしょうか?
点検のため休止した原発の再稼動のめどが立たず、この夏はもちろん、今年の冬も、来年もずっと、どうなるかわかりません。つまり、このまま原子力の稼動がされなければ、数年間は日本中が電力不足に悩まされることになります。
「だったら節電して我慢すればいい」と思うかもしれませんが、それは危険です。個人の我慢の範疇であれば、それでいいのですが、エネルギーは産業の根幹です。電力不足により、製造業、サービス業全体で大きな影響をうけます。
トヨタの社長も「もう日本のものづくりが限界をこえた」と言っています。夜の街も以前の活気を取り戻しておらず、街のタクシーの運転手も「3割は客が減った」と言っています。このままでは、産業の国外流出が進み、電力不足がきっかけとなり、持ち直した景気が崩れて再び大不況が襲い掛かることが予測されます。
原発を怖いと思う感情、放射能を恐ろしいと思う感情はわかります。しかし、感情に流されるのではなく、多面的に現状を見据えて、長期的な視点で、日本の拠ってたつエネルギーをどうするのかを考えなければなりません。
政治のリーダーシップにより、10~20年の長期的かつ実現可能なエネルギー転換シナリオが早期に策定され、それに従った現実的な対応が取られることを願っています。