先週の地震から1週間強が経ちました。まずは、今回の地震で亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災されて大切な家族や友達、また家や財産を失った方々、また避難所生活を余儀なくされておられる方々に、心からのお見舞いを申し上げます。
先週金曜日は、いつものようにオフィスで仕事をしていたのですが、16:00ころに早めに仕事を切り上げ、40分ほどでしたが徒歩で帰宅しました。そのとき既に徒歩で帰宅する人の列ができており、また幹線道路は完全にマヒ状態で、東京直下型の大地震が起こると発生するといわれていた帰宅困難が、このように現実に起こるのかと、歩きながら思っていました。
その後も、東京でも大きな余震が続きましたし、夜中に携帯の緊急地震速報が鳴り響くなどして、金曜日、土曜日はあまり眠れない夜となりました。
その後、今週の月曜日・火曜日はもともと海外での仕事が予定されていたので、日曜日に出国し、海外でこの地震の報道を見ることになりました。BBCやCNNのメディアが驚くほど多くの時間を割いて日本の惨状を世界に伝えており、海外の人はみな今回の惨事を知っていました。そして、家族や友人は大丈夫かという暖かい声をかけていただきましたし、フクシマ原発は大丈夫かとみな心配をしていました。
水曜日に帰国してからは自宅勤務状態となり、顔をあわせてミーティングができない不自由さの中で、なんとかいつもどおりの仕事をしようとしましたが、肉体的・精神的な疲れもたまっていたのかあまり頭も働かず、全く効率の上がらない状態でした。そしてなんとか週末を迎えて、昨日の土曜日は丸一日、休息していました。
さて、この1週間のなかで、改めていろいろなことに気づかされました。例えば以下のようなことです。
<津波の威力>
・日本は地震に強いといわれてきたが、想定を超える巨大な津波の前では、何もかもが無力であったこと。
<情報発信とメディアの役割>
・津波の被害を伝える映像は強いインパクトを持つ反面、それを見る人にも相応の精神的苦痛を引き起こすということ(以前起きた9・11のテロの際にも、子供たちに繰り返しその映像を見せることは良くないといわれていました)
・地震発生直後から、Twitterが情報収集に威力を発揮する反面、結果的にはデマとなった情報も簡単に広まっていき、その危ない一面を覗かせたこと
・テレビ報道のひどさが際立ったこと。総理会見に際にそれをあざ笑うようなスタッフの声が誤って音声に流れてしまったり、会見の要旨を的確にまとめることもできずに誤ったテロップを流したりといったことが起きたこと。
・今回の未曾有の危機に対して、政府のスポークスマンとして不眠不休で職務をこなす枝野長官のタフネスさ
<原発事故の影響>
・正義感、責任感強く、被災した原発に果敢に立ち向かう発電所の社員の姿とは対象的に、情報収集や計画停電に対する対応などで、東電本店の対応の頼りなさが露呈したこと
・電力不足がいつまで長引くのかわからない中で、経済活動がいつ正常に戻るのかということ
・今回の事故で、原発に対する不信感が高まってしまったなかで、今後のエネルギー政策の中での原子力の位置づけが難しくなったということ(個人的には、原子力は重要なエネルギー源であり、今後ともそれに依存せずにやっていくのは難しいと感じています)
・第二次大戦の原爆に対するトラウマか、原子力や放射能に対して必要以上の過敏な反応を起こしてしまうということ(情報を正しく伝えるとともに、原子力や放射能に対して正しい知識を持つことが重要)
<世界からの目>
・海外の報道を中心に、今回の災害に対して冷静にかつ秩序を保った行動をする日本人に対して賞賛の声が上がったこと。
・このように、日本人は世界に誇れる高い精神性を持っているということ
まだ被災地では懸命の捜索が続いており、また避難生活も長引くことが予測され、復興には相当の時間を要しそうです。また、首都圏でも計画停電が予定されていたりと、まだ震災の影響は残っています。
一方で、この影響で自分自身の仕事のパフォーマンスを落とすことはできません。原発の状況がまだ予断を許さなかったり、余震が続いたりして落ち着かない状況が続きますが、早く気持ちを整理し、週明けからは自分の仕事に集中できるようにしたいと思います。