新卒で入社するにしても、中途で入社するにしても、戦略系コンサルファームに入ると、ほぼ100%の人が最初は「自分が何もできない」という状況に愕然とします。以前の記事でも書きましたが、私も転職して間もなくは、何もアウトプットを出すことができませんでした。

これがこの業界に入ってきた人に待ち受ける最初の試練なのですが、これをちゃんと乗り越えられるかどうかで、その後の成長のスピードが決まるような気がしています。

そもそも、戦略コンサルファームに入ってくる人は、新卒、中途を問わず、基本的にはポテンシャルの高い優秀な人たちばかりです。書類選考を通過し、かつ何回もの面接をクリアしてきた人で、その倍率は書類応募者を母数とすれば、おそらく数百倍になるのではないかと思います。転職前の仕事においては皆、おそらく超人的に仕事が出来て周りから一目おかれている人ばかりです(自分で言うのも何ですが、私もそうでした)。

それが、転職したとたん、全く何もできないという無力さを味わうわけです。いわば、天から地におちる瞬間です。

私の場合、あらかじめ状況を聞いたりしてある程度想定できていたのですが、それでもいざ、チームの中で何も貢献できない状況に陥ると、何とも言えない惨めさを味わいました。なので、全く心の準備ができておらず、「自分はできる」と信じ切って入ってくると、その落差たるや、相当のものがあると思います。

こういう状況で「こんなはずではない」と半ばパニックになってしまうと、コンサルにとって最も重要な「成長」というきっかけをつかめなくなるという、悪循環のサイクルに入ってしまいます(特に、新卒で入ってくる人に多いようです)。

逆に、ここで素直に開き直って、白紙の状態でいろいろなものを吸収する、また、冷静に自分をみつめて、何が武器として通用して、何が通用しないのかを一つ一つ確認していけるようになると、地の底から少しずつ這い上がっていけるようになります。

前回の記事において、一見理不尽と思える指摘であってもそれをポジティブに受け止められる力が必要であるという趣旨のことを書きましたが、とにかく、すべての局面で前向きにポジティブに受け止められる精神力がないと、なかなかこの仕事をやっていくのは大変です。

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