前回は戦略コンサルに求められる「成長のプレッシャー」について書きました。


これとも絡むのですが、もう一つ戦略コンサルの世界でよく求められるのが「自己責任」です。要はファーム(会社)や他人に依存するのではなくて、自立したプロフェッショナルとして、常に最高のアウトプットが出せるように自分に責任を持つということです。


この仕事をしていると、いろいろな場面でこの「自己責任」という言葉が出てきます。前回書いたような「成長」も自己責任なのですが、ほかには次のようなものがあります。


1.仕事の進め方


前職のような一般企業では考えにくいことなのですが、たとえ上のポジションの人からの指示であったとしても、それを受け入れるかどうかは自己の責任で判断しなければなりません。


必要なのは「最高のアウトプット」だけであり、もしそれが達成されないにも関わらず指示に従って仕事をしていると、「何も付加価値をつけられていないただの作業マン」といって、きついお叱りをうけます。


逆に、自己判断でよかれと思ってやったことでも、結果としてのアウトプットが低ければ「なぜ指示したとおりにやらないのか」と、やはり叱られます(ただし、叱られると書くとネガティブですが、ポジティブに捉えれば、こうやって人を育てているという側面が多分にあります)


2.時間管理


以前の記事で書きましたが、アウトプットの質を高めるには、同じ時間のなかで、どれだけ生産性を高められるかがポイントとなります。そのためには、自分で自分の時間の使い方をコントロールし、最適な時間配分を自己責任で考えなければなりません。


3.健康管理


最高のアウトプットを出そうと思えば、それなりに夜遅くまで働いたり、あるいは食生活のペースが乱れたりすることもありますが、睡眠不足でもうろうとなったり、風邪などひいたりせず、常に自己責任で自分の体調を管理し、最高の状態で仕事ができるようにするのも大事な仕事です。



自己責任と対照的なものとして、「他責」という言葉があります。戦略コンサルの世界では「他人の責任にする」ということは、最も信頼をなくす行為です。


たとえば、仕事のアウトプットが出なかったときに「リーダーが何も指示してくれなかったから」あるいは「リーダーの指示が悪かったから」などと言おうものなら、まず間違いなくお叱りをうけます(これも教育的な指導です)。リーダーがちゃんと動かないなら、それを正すのもメンバーの仕事です。



思うに、何があっても「自己責任」として受け入れられるかは、訓練してそうできるようになるというよりは、その人の性格や人間性そのものが反映されるものではないかと思っています。


そういう意味では、理不尽に思える指示や指導に対しても「自分の○○が足りなかった」「こうやって指摘してもらえるのはありがたい」と心から思える性格でないと、おそらくストレスでつぶれてしまうことになると思います。


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