昨日は風邪を引いてダウンしてしまいました(それでブログの更新もできず)。最近会社で流行っていったので気をつけなければと思っていたのですが、見事にやられてしまいました。まだ咳が出たりして完全に調子が戻っているわけではありませんが、今日は何とか持ち直しています。


さて本題ですが、日本でiPadが発売されて10日ほどが経ちました。新し物好きではないので今すぐ欲しいというわけではないですが、1年くらいたって世の中で使う人がもっと増えてくれば買おうかなあなどと思っています(今使っているPocket WiFiでそのまま使えますし)。


そのiPadですが、大画面になってタッチしやすくなったキーボード、大画面でのブラウジングなどとともに、カラーの電子書籍端末として大きな注目を浴びています。実際、iPadが発売されてから、いくつもの雑誌・新聞コンテンツがiPad向けのサービス開始を表明しています。


このiPadの登場で、電子書籍端末の概念が大きく変わりました。これまでの電子書籍端末は、AmazonのKindleにしても、SONYのReaderにしても、「紙と同じように見える」ということが製品の基本コンセプトでした。つまり、紙のように全反射型の表示で、「紙の白さ」を再現することが製品の開発課題でした。当時は、液晶のような発光型のデバイスは目が疲れて電子書籍には向かない(実際PCで文字を読むと疲れる)、という論調がほとんどでした。


電子書籍端末用の全反射型のデバイスとしては、台湾のPVI社が買収したE-ink社のEPD(電気泳動ディスプレイ)というデバイスが用いられていて、簡単にいえば、微小なカプセルの中に黒いインクの粒が入っていて、電気をかけるとその黒い粒が表面に集まってきて黒く見える、という原理で作動します。この方式の場合、カラー化が難しく、また表示の切り替えにも時間がかかるという欠点があります。


それが、iPad(もちろん液晶画面です)が出たとたん、カラー表示できる、また動画も見れるということで、一気にそちらの方向に動いたわけです。つまり「紙と同じように見える」ではなくて、「紙と同じような感覚で操作できる(ページをめくる感覚など)」ほうが、消費者にとって重要だったということです。


そういえば、MS-DOSの時代にMacOSを出して以来、Appleはいかにして自然なユーザーインターフェースを実現するかということを追求してきたのだと思います。そういう意味で、iPadはAppleの目指す理想的なラップトップ端末の答えなのかもしれません。


たった一つの製品で電子書籍端末の概念を変えてしまうAppleのすごさに改めて感服する一方、なぜ日本企業がこういったことができないのか、残念な気持ちになる昨今です。