経営企画の仕事をこなしていくために、スタッフに求められることがいくつかあります。自分自身でもなかなか出来ていないことなのですが、理想的な姿と言う意味で書きたいと思います。
前回までの記事で、経営企画の役目として「経営者の意思決定を助ける役目」「経営者の想いを具現化する役目」「組織の間を埋める役目」の3つを挙げましたので、これらに沿って整理していくことにします。
まず一つ目の「経営者の意思決定を助ける役目」です。具体的には、いろいろな資料を作ったり、会議などで発表・説明したりする業務です。ここで重要なのは、「背景や課題をロジカルに分析する力」と「ポイントを一言で伝える力」です。
たとえば何か問題が発生した時、現実的にはいくつもの要因が複雑に絡み合っていることがほとんどです。そうすると、十分な分析をせずに、主観的・表面的なイメージだけで「○○(目に見えていること)が原因です」と説明しがちになります。
重要なのは、表面化した事象に対して因果関係を整理し、課題の本質に迫ることです。そのためには、ロジカルに「なぜ?なぜ?」を愚直に繰り返すことです。そんなの当たり前のことのように思われるかもしれませんが、「なぜ?なぜ?」をロジックの破綻なく行うことは案外難しいことです。特に、因果関係に潜む「前提条件」に気づかず、ロジックの飛躍を起こしてしまうことが多々あります。
次に、そうやって分析したり理解したりしたことを、相手(経営者)に伝えなければなりません。その際によくやってしまうのが、自分の理解した事を、事細かに全部伝えようとする過ちです。
特に、自分の専門分野であったり、あるいはビジネスの内容が良くわかっていたりすると、どうしても細かい部分が気になってしまい、冗長な説明になります。いろいろ説明しておかないと、単純化しては相手をミスリードしてしまうのではないかという不安が、そうさせるのです。しかし話を聞く経営者は、多くの場合、まず細部よりも全体像を知りたがるものですから、まず「結論は○○です」あるいは「一言でいえば○○です」と言う癖をつけなければなりません。
そのためにも、ロジカルな分析で課題の本質を掴んでおくことが必要ですし、またそれだけでなく、相手の理解レベルや知りたいことを事前に調査しておくことや、あるいは、会議や会話のなかで、そういったことを敏感に感じ取る(いわゆる空気を読む)力も必要です。
少し長くなりましたので、続きは次回の記事で書きます。