こんにちは
おしゃべりのプロフェッショナル
中村ちあきです
わたしがこのブログのタイトルを
「ごきげんさんな毎日を」
に変えたのは今年になってから
”生きている時間には限りがある”
”生きてる時間は自分のためにある”
”だからこそ、
その限りある時間を大切に
ごきげんさんに生きよう!”
そう思わせてくれた人が
2人います
1人は一昨年に亡くなった父
そしてもう一人が
今回のタイトルとなった
「マリコさん」です
マリコさんとはお仕事上のお付き合い
姉御肌でサバサバしてて
温かくオモシロい人
現場に行ってマリコさんに会えると
「ラッキー」って思ってた
だって心強い姉さんなんだもの
コロナ禍もあって長らく
お会いしていなかった昨年の暮れ
ふと思い立ってマリコさんに
電話をしてみた
1コールでいきなり
「うわー、ちあきちゃん久しぶりやーん」
と元気な声
「マリコさーん!お久しぶり
今日、時間空いてたら会いません?」
「ごめん、わたし
今 小豆島にいるねん!」
「旅行ですか?」
「ううん、わたし 死ぬねん!」
って普通の会話の調子で
衝撃のことばをサラッと言った
「は? どうゆうこと?」
話を聞けば半年ほど前に
突然腹痛が起こり妊婦でもないのに
お腹が膨らんできたらしい
これは変だと病院に行ったら
末期の胃ガンで全身に転移し
手の施しようがない状態だった
彼女が出した決断は
”延命治療はしない”
”最後の瞬間まで自分らしく
自分の生きたいように生きる”
そう決めてから即!行動開始
ライフプランを立て
住むところから病院まで全て
たったの10日で手配した
さすが、マリコさん
終の棲家に選んだのが小豆島
サーフィンが趣味で
昔から小豆島が大好きで
できることなら永住したいと
ずーっと思っていたらしい
医者からは
「一か月持たないかも」
と言われるほど酷い状態だった6月
「でも、好きなことだけして
気楽に、ごきげんさんに生きてたら
早、半年生きてますわ、
ガハハハハ」
声も元気で力強く
大病を患っている人とは思えない
わたしは好奇心もあり
インタビュア気質が顔を出し
色々な質問をした
彼女がそれを
楽しんでいるのがわかったから
いつも通り
ゲラゲラ一緒に笑いながら
マリコさんは明け透けに
何でも包み隠さず話してくれた
彼女はご主人と二人暮らしで
お子さんもいらっしゃらないから
マリコさんだけ小豆島で暮らし
ご主人は土日に小豆島まで通い夫らしい
「小豆島って今、移住者大歓迎で
3年間は家賃半額補助してくれるねん!
ま、3年以内には絶対死ぬし
なー、わたし超ラッキーやろー」
「1か月の生活費は5万でお釣り来るねん」
半額の家賃と携帯代、
食費はゼロ
胃が食事を受け付けないので
水と病院から処方される
サプリメントだけで生きている
大酒飲みで暴飲暴食してたのに
今は食に対する欲が皆無なのだと
「それと、あとは交通費」
「病院に通ってるの?」
「ちがうちがう、お散歩!
毎日色々な所にバスで出掛けて
散策するのが日課なのよー」
小豆島の自然の美しさ
人の温かさ
海の穏やかさ
そんな話を色々してくれた
「わたしな!61年の人生の中で
今が一番充実してて幸せやねん」
彼女のひょーひょーとした語り口と
わたしの突拍子もない質問に対して
相変わらず辛口で答えるあたり
二人でゲラゲラ笑いながら
気付いたら1時間半も喋っていた
「いいなー
小豆島行きたいわー」
「おいで!おいで!待ってるで!」
退職するために
会社の一部の人だけにしか
病気の話はしていない
ましてや今の住処はご主人以外
誰にも伝えていないらしい
なのにわたしにだけ
教えてくれた
しかもおいでと言ってくれた
電話を切ったあと
わたしは1時間近く泣いた
彼女の強さ
彼女の生きざま
彼女の優しさ
彼女のエネルギー
彼女の生命力
それに圧倒されたし
いのちの重みを感じた
それ以来
マリコさんとわたしの
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今日も最後まで読んで下さって
ありがとうございます
この後もごきげんさんな1日を
おしゃべりのプロフェッショナル
中村ちあきでした