「会いたい人に会いに行く!」
東京ひとり旅はまだ
はじまったばかり
会いたい人 その2
とくちゃん
その昔「おとなの絵本朗読会」で
たいへんお世話になった
UOMO(ウオモ)の元料理長
長年の夢を叶えて
東京で自分のお店をオープンした
とくちゃんのお料理を
始めて食べたとき
すごーく感動したのを
覚えている
絵本朗読会のあと
開催したパーティーに
見た目もお味も
ばつぐんのお料理を
たくさん作ってくれた
なかでも「手まり寿司」は
その美味しさと可愛らしさで
会場に笑顔の花が咲いた
絵本の世界に
ホッコリしたお客さまたちが
彼のお料理で
絵本の余韻を楽しんだ
そんな料理人
目指すは
池袋で東武東上線にのりかえ
三つ目の駅が今回の目的地
「大山」駅
なんだか庶民的なにおいがする
おのぼり 安心する
駅からテクテク歩いて
目的地にとうちゃこー
国道254号線に面した
酒瓶だっこしてるペンギンさんの
イラストが目印!
「小さい酒場 なかどり」
店主とくちゃんですー
いいひとですー
顔に出てますー
(特別にマスクはずしてもらってます)
「うわー ちあきさん
ホントに来てくれた~
嬉しいー」
って わたしも
うれし~い
お天気悪いのもあって
なんとお客さんわたしだけー
久々の再会を祝し
まずはビールで乾杯
お店は小さいけれど二階建て
グラスや食器にも
とくちゃんのこだわり満載
(2階はテーブル席とコツコツ集めたという食器類のオブジェ)
そして
楽しみにしてたお料理の数々
相変わらず
一品一品に「愛」を感じる
お互いの近況を聞きながら
お箸が止まらない
そこに
今回の旅行の1番の目的
むすこ とーちゃこー
とくちゃんとは初めまして
ごあいさつ兼ねて かんぱーい
はらぺこむすこ
目の前のお料理に舌つづみ
「んーめー」
ひたすら食べ続けるむすこを横に
とくちゃんのサクセスストーリーを聞く
学生時代のアルバイトに遡り
社会人になってからも
ずっと自分探しをしていたこと
海外へ放浪の旅に出かけ
「食」は世界共通
人を笑顔にするって気づいたこと
帰国してから板前修業に入り
技術を磨いたこと
色々なお店で働いたこと
「お店を持つ」という
「夢」に向かって歩んだこと
「夢」を実現させたけど
コロナ禍で様々な試練に襲われていること
だけどお店を愛してくれる常連さんや
同じ志を持つ仲間がいること
(仲間のお店が作ったTシャツを着るとくちゃん いい人~)
息子はモクモクと食べながら
黙って聞いていた
そもそも・・・
俳優目指して上京したけど
コロナ禍もあって
目標がぶれている息子
もう少し東京で
自分探しをしたいと言う
そーか
アンタの人生
人のせいにするな
人に迷惑かけるな
「ありがとう」をちゃんと言え
「わかった」
そして最後に
「こんなに美味しいお料理
ちゃんと食べたのひさびさでした
ごちそうさまでした」
とくちゃんにお礼を言って
バイクで帰っていった
美味しいお料理の魔法で
むすこも素直に母の話を聞いていた
ここに連れてきて良かった
どうか自分の進む方向を
見つけてほしい
むすこが帰ったあと
帰ろうかなーと思ったら
なんだかユニークな常連さんが来て
盛り上がっちゃって
気がついたら22時半
「ちあきさん
この壁にマールちゃん
描いてもらえますか?」
って とくちゃんが
ホワイトペンを手渡す
「え?描いちゃっていいの?」
らくがきしちゃったー
酔っぱらっちゃったー
お腹いっぱいなっちゃったー
しあわせだー
お店出る時に
「ちあきさん
明日 ボク休みなんで
まだ予定決まってないなら
ランチ一緒に行きましょう」
って誘ってくれた
ありがとねー
じゃ
また明日ー
ってお店を後に・・・
さて「大山」駅に
知らない町の知らない道
無事 駅に到着しホッとする
ちょうど電車が来て飛び乗る
「池袋」まで3駅
のはずが・・・
あれれれれ?
聞いたことない駅名
「どこ?」
グーグルマップを開いてみる
「さいたま市」
ええええええええええええええええ
さいたまに来ちゃった???
おーい
わたし
無事に秋葉原のホテルまで
帰れるのかあぁぁぁ~
その4へつづく
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