風景印めぐり第29回目。
特にこれといったネタもないので、愛知県内を回っていくことにしましょう。
今回は、愛知県額田郡幸田町の、幸田郵便局を紹介します。
隣接する旧吉良町や旧幡豆町が西尾市と合併し、今や西三河で唯一の「町」となった幸田町。
幸田町は筆柿が有名で、町内を走る国道23号線(岡崎バイパス)にある道の駅にも、「筆柿の里」という名がつけられています。
背景には、遠望峰山(とぼねやま)と宮路山が描かれています。
風景印の下に描かれているのは、三河万歳。
幸田町や安城市、西尾市に伝わる伝統芸能です。
もとは正月の祝福芸ですが、現在は季節を問わず慶事の際などにも披露されます。
その起源は諸説あり、豊臣秀吉の命を受け、京や大坂から尾張に移住した声聞師(唱門師・千秋万歳などの芸能を生業としていた人々)が、秀吉の死後も尾張に留まり、その中から三河に万歳を伝えたという説、
室町時代の応仁の乱を逃れた尾張の熱田薬師寺の僧玄海が、三河に移り住んで、国家安泰と五穀豊穣の祈祷をして舞楽(礼楽舞)を奏したという説、鎌倉時代中頃に中国に渡った禅師が、南宋の官吏が亡命するのを手助けすべく、南宋で習い覚えた万歳楽の曲に仏教の布教のための言葉をつけ、教えたという説が挙げられます。
幸田郵便局
〒444-0199
愛知県額田郡幸田町芦谷大西1-1
アクセス:JR東海道本線幸田駅から徒歩7分