魔法少女あかり☆マギカ04 | 何か色々 憲法&民法ゴロ合わせ跡地
アッカリーン
は~い
あか☆マギ
はっじまるよw

実践と訓練を経て
レベル8になった
京子ちゃん

そろそろ魔法痛女と
戦ってみたいって

大丈夫かな…
あかり、不安だけど
頑張るね!



アッカネーンの夜マデ
アト23ニチ

放課後、テンションの高い京子

「ねえねえ、今日は魔法痛女(いたおんな)
ってのを倒そう!」
「勝てるんですか?」
「4人でやれば、大抵の相手は大丈夫っ!」
「そうですよね^^」
「コミケ壁w」
「10億円w」

心配そうに見つめる結衣と向日葵

(京子が増えたみたいだ)
(櫻子が増えたみたいですわ)


「京子、具体的には今日どうするんだ?」
「私が探して撃つから、
櫻子ちゃんと向日葵ちゃん突撃w
強い奴を相手にするパターンね」
「はーい^^」
「わかりました」

心配そうなあかり

「あの…魔法痛女さんて人間なんだよね。
倒しちゃったら…」
「まあ…現実での被害は
ちょっとだけだし…大丈夫大丈夫!」
「お腹に槍が刺さっても、
現実ではただお腹痛いだけだったもんね^^」
「櫻子、誰が治療するか考えてください」

(ものすごく強気で怖いな。
単に倒せばいいというもんじゃないのに)

「どうしたの結衣ちゃん?」
「いや、大丈夫だ」


スナイパーモード京子、索敵中

「魔法痛女の反応は…これかな。
私たちより少し強いけど、4人なら大丈夫」

京子  レベル8
櫻子  レベル7
向日葵 レベル8
あかり レベル5

「よーし、魔法痛女退治へごーごー!」
「櫻子、強敵を相手にするのわかっていて?」
「おっぱい魔人うるさいなあ」
「なんですって!」
「近いな」

まだ他の三人には魔力が感じられない。
京子の口調から、全員が緊迫する。

「気配を消して、見てきましょう」
「さっすが向日葵ちゃん、優秀だね!」
「私の方が速いのにー」
(無視)「行って参ります」

………………………………

………………

「魔法痛女…どんな恐ろしい姿なのでしょう?」

闇の中、青白い光を見付ける向日葵。

「結界…あの中ですわね」

そろりと近づく向日葵

「中に化け物はいない…
いるのは…まさか…あれが魔法痛女!?」


………………………………

………………

「戻りましたわ」

向日葵の顔に、疲労の色

「大丈夫?」
「ええ、視認してすぐ退きました。
大丈夫ですわ」
「で、相手の情報は?」

黙っている向日葵
重苦しい空気が漂う。

「…歳納先輩、別の相手にしませんか?」
「え、何かあったの?」
「…その」
「ハッキリ言ってよ。怖くて漏らしそうだとか」
「…皆さんにお見せした方が良さそうですわね」

そろりそろりと接近する一同
結界を発見、物陰から覗く

「な、むがむが…」

京子と櫻子が同時に声を上げそうになる。
これまた同時に結衣と向日葵が口をふさぐ。

魔法痛女の姿とは…

「そう、これが魔法痛女
できれば倒さずに浄化してほしい」

スケッチブックを抱えた
楓や花子くらいの女の子
その顔は青白く、目は絶望に澱んでいた。


魔法痛女(!)
ふぉん…結界が広がり
京子たちを取り込んだ!
周りに青白い空間が広がる…

スケッチブックと色鉛筆を持った小さな女の子
慌てる一同
結衣が落ち着いた声で言う。

「気付かれたか。京子、敵の情報は?」
「え?」
「索敵担当が、敵の能力やタイプを読んで…」
「えーと…向日葵ちゃん?」
「え、私は外見しか…」
「京子…」
「ど、どうしよ」

ぴょこんと十兵衛が現れる。

「広範囲攻撃タイプだ。
あのスケッチブックに絵を描いたら
それが攻撃魔法になるようだね。
櫻子ちゃんと向日葵ちゃんでヒット&アウェイ!
京子ちゃんは敵の魔法発動を寸断するんだ。
あかりちゃんは下がって!」
「うん、みんな気をつけてね」
「ほほーい、10億円もらうぞーっ!」
「コミケ壁wもらっちゃうよ!」
「…いきます」
「相手は遅い、気をつければ無傷で勝てる」
「結衣ちゃんも下がって、危ないよ!」「うりゃー、サンダー櫻子スラーッシュ!」

敵の広範囲攻撃をかわして斬り込む櫻子
向日葵と連携し、着実に攻撃を当てていく。

発動に時間のかかる広範囲魔法を
京子の射撃が阻む。
速く絵を描くために
威力や範囲は小さくなっていく。

「相手は何もできない…このまま勝てそうですわね」
「ある程度弱らせたら、浄化にシフトする」
「そうですわね、いくら敵でも
小さな女の子に止めを刺すのは…」
「京子、櫻子ちゃん、そろそろ浄化を…」


「よっし楽勝楽勝wえ、何ですかふな…」
「櫻子、前!」
「え?」

敵の範囲破壊魔法
避け損ねる櫻子

「うっ、痛い…」
「櫻子ちゃん!」

櫻子を救出、あかりの所に連れていく結衣
あかりの回復魔法、徐々に回復する櫻子

「よくもやったな…あのガキ!」
「さ、櫻子ちゃん?」


ダメージが蓄積し
魔法痛女の動きが止まった。

「ここからはどうすればいいでしょう?」
「攻めてはこないけど…あれ、ウサギどこいった?」

深呼吸して、結衣が魔法痛女に近づく。


ふぁん…
魔法空間の風景が変わる。
慌てて周りを見回す京子と向日葵

「な、何だこれ?」
「あれは…あの子が成長した姿ですの?」
「心象風景…心がリンクされた」
「結衣、これってさ」
「これから、あの子を説得する」
「それが、浄化なのですか」

彼女には兄がいる、優しい兄だった。
幼いころ、一緒に絵を描くのが幸せだった。

兄は高校でスポーツに学業に打ち込んだ。
希望通りの大学に進学、自慢の兄だった。
勉強も教えてくれる。プレゼントもしてくれる。
常に誰か彼女がいるのは気に食わなかったが
妹でいられるから満足…と言い聞かせてきた。

18歳になり、魔法が使えなくなる。
正確には、魔法を使ったら自分は崩壊してしまう。
魔法で「自分が兄の近くにいられるように」
仕組んできたのが、終わる。

兄が家に帰ってくることが減った。
仲間と旅行に行ったり、彼女の家に泊まったり…
やがて就職、海外の勤務が決まった。
行かないで!しかし、兄の意志は固かった。

モウ魔法ヲ使ウシカナイ………………

禁を破り、魔法を使った。

オ兄チャンガ私カラ離レマセンヨウニ!

兄は突然の体調不良
精神にも異常をきたし
内定を辞退してしまう。

兄の周りにいた人たちは
あっという間に離れていった。
交際していた女性も去っていった。

私は兄を自分の部屋に呼んだ。

…ズットフタリキリダヨ

青ざめる京子
吐き気をもよおす向日葵

「おい、こいつら兄妹でなにしてんだよ…」
「ふ、不潔ですわ」

呼吸を整え、ゆっくり歩み寄る結衣

「…なあ、その絵…兄さんとの想い出なんだろ?」
「ウウ…モウオ兄チャンハ絵ナンテ描カナイ…」
「やり直せないのか、素敵な兄さんなんだろ」
「ダメ、私ガ壊シテシマッタ、モウ戻ラナイ」

十兵衛が遠くから見つめている。

(結衣でも難しいか。
まだ子どもの魔法少女が
大人を説得するなんて無理なのか?)

ひゅん
輝く刃が魔法痛女を襲う。

「えっ、何してんだ!?」
「櫻子!」

痛みに逆上し、魔法痛女に斬りつける櫻子!