カットインいつ描こう?
ケータイ小説その3
今日はCMの撮影
ウチが憂鬱な顔してたら終わった。
時給約42万、割のいいバイト。
あ、あいつまたいる。
自転車に乗ってスケッチに公園に来る。
あいつ、年収100万も無さそう。
オトナだよね?
でも、ガキみたいに楽しそうに描いている。
・・・バカ
(こいつがヒーロー、一話に出そう)
キョウ「あ、ハルカちゃん」
ハルカ「何?」
キョウ「新しい絵ができたんだ」
ハルカ「忙しいの」
キョウ「頼む、30だけ時間をくれよ」
ハルカ「し、仕方ないわね」
キョウの絵はきれい。あいつの目みたいに輝いている。
単なる公園が大切な空間みたい・・・
ハルカ「・・・」
キョウ「どうかな?」
ハルカ「まあ、良いんじゃない?それじゃ!」
キョウ「ああ、また見てくれよな!」
顔が熱い、なんで?
それを知られるのが恥ずかしい・・・
恥ずかしい?こんな感情初めて。
ああ、ウチの世界がキョウで一杯になる!
キョウの絵と、優しくて意志を感じる目と、触れた手の暖かさ・・・
キョウ!
ラリ「お、おじさんがハルカを潰してくれるんだよね?」
ロリ太郎「ぐへへ、まかせなさい」
ラリ「それと、タクヤとカラオケの約束・・・」
ロリ太郎「ああ、今日行くか」
ラリ&子分「ざわざわ・・・」
タクヤ「うす」
ラリ&子分「た、た、タクヤーっ!」
タクヤ「カラオケ行こうぜ」
ラリ&子分「ハイッ、タクヤ様!」
ロリ太郎「さて、ハルカたんの前にあいつらを味見だ、じゅる」